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どこへ消えた? 巨大せんべい 顔が隠れる観光みやげ

せんべい(2)

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NIKKEI STYLE

デスクが八戸でこんなことを言っていたらしい。

ご意見 八戸同人会でのことです。デスクと富士宮やきそば学会・やきそばG麺IT推進担当の宮サンがなにやら盛り上がっていました。話に参加させていただいたところ、な、なんと…!! デスクが「おにぎりせんべい」を知らないと言うのです!!
 あの「♪おにぎりせんべえ~いっ」という独特のCMソングで有名な、しかもファン倶楽部まである(当然私は会員)あの「おにぎりせんべい」を知らない…。
 三角形の体にしょうゆ色に焼けた凛々しい姿、袋を開けるだけで匂い立つせんべいっぷり、甘辛さの中に海苔のきいた味のある性格で、関西の国民的アイドル?である「おにぎりせんべい」を見たことがないなんて~。
 でもそう言われてみると、関東で見かけたことがないような気もします。ちなみにおにぎりせんべいを作っているのは伊勢の名物赤○のメーカーさんです(いけずな京女43歳さん)

おにぎりせんべい? 私も知らんよ。というのはほかでもない。せんべいはガムと並んで歯の敵なのである。だからせんべいは南部せんべいを数少ない例外として基本的に食べないのである。見向きもしないのである。

従って私は個別のせんべいについての知識はほとんどない。○○せんべいと言われても全然わからないのよ。

私が通っていた歯科医院では歯の手術をした直後、まだ麻酔がばりばりに効いている状態で「はーい野瀬さん、手術は無事終わりましたよ。もう何でも噛めますよ。試しにこれ噛んでください」といって口に入れられるのがせんべいである。

ぐったり疲れ、体のどこかに痛みが残っているときに無理やり食べさせられるせんべい。あれはいかん。

「せんべいも食べられる歯が蘇りましたよ」と言いたいのであろうし、確かにその通りなのだが、手術直後のせんべいはトラウマになる。

私が食べないように気をつけているのは「辛い、硬い、高い」食べ物である。おごってもらうときは平然と高いものも口にするが、辛いものと硬いものはいついかなる場合でも遠慮する。

デスク反論 そんな、もったいない!

ベティー隊員 硬いといえば、せんべい汁に入れるおつゆせんべい。あれは生のままバリバリ食べても美味しいですよ。野瀬さんは音を聞いただけで卒倒?

正直言うと、せんべいをバリバリ食べられる歯になりたい。でも今は無理。

と言いつつ近所のスーパーで「おにぎりせんべい」を発見した。東京でも売っているのである。で、メーカーは三重県伊勢市の在。三重はおにぎりせんべい発祥の地?

ご意見 幼少のころに毎年、東京の下町(墨田区あたり)由来の故・オヤヂが「コレだけは自分でやる!」とかいいつつ、正月の飾りを務めた鏡餅を「鏡開き」にあわせてベランダなどいちばん風通しがいいところに置いて何日か乾かし、少しずつ割りつつ小正月だったか節分だったかにオーブントースターで焼いてつくってた記憶があります。…って砕いちゃったらアラレじゃないかよ…とあられもない突込みを(お名前ありません)

敵だ! 硬すぎ!

デスク回想 うちの父は昔、正月ののし餅を多めに買い込み細かくスライスして干し、「かき餅」にしておいて、気の向いたときに油で揚げて、揚げせんにしていました。揚げるとふわっと膨らんで、塩をパラっと振って。香ばしくてサクサクで美味しかったですよ。

このせんべいは、どこに行った?

ご意見 昔は観光地の駅の売店などで、顔より大きくて丸いしょうゆせんべいが透明の袋に入れられて売られていたのを良く見かけた記憶があります。
 ところが最近、この観光地の大きなせんべいを見た記憶がありません。どこかにいまだ、大きなせんべいの灯を絶やさず守っている観光地はあるのでしょうか?(みなみ@神奈川さん)

そうそう、このような巨大せんべいが確かにあった。でも私は観光地ではなく子供のころ近所の駄菓子屋で見たような記憶がある。「満月せんべい」という名であったか。あのせんべいなら食べられる。だってスカスカなのである。

三林京子隊長が探している「ぽんせん」はこれを手のひらサイズにしたものである。どっちでもいいが目撃情報があればぜひ。

現在のテーマはせんべいである。これは訓練ではない。繰り返す。これは訓練ではない。

なのに、青魚メールがてんこ盛り。どうしよう。

ご意見 北海道の寿司ネタについてです。そもそもコハダは北海道では獲れないようで、寿司ネタとしては確かにあまりなじみがないものだと思います。
 そういうものがあるのは知っていますし、実物を食べたこともありますが、それよりも確実にしめサバの方が一般的です。大体がコハダの全体像が思い浮かべられません。
 またアジもサワラも太刀魚も、こちらでは親しみのあまりない魚で、アジの開きなどは食べたことがありません。スーパーで売られてることもあるんですけれどね。
 ブリ大根を作りたくても、アラがなく切り身ばかりで困ることがあります(「ドライカレーに砂糖入れて食べていた」北海道のじぇりいさん)

なるほど、よーくわかった。そういうことね。

東日本に暮らす人々と魚の缶詰の深い関係についてだけは改めて紹介しよう。食文化的に非常に興味深い傾向が出ている。

ご意見 私の知る限り会津地方と郡山市の一部ではタケノコとサバ缶の煮物または汁物は一般的に食べられています。サバは水煮缶でしょうゆ味です。会津地方では川原などに鍋・材料を持っていって芋煮を行うことが多いですが、郡山市の一部地域ではタケノコ遠足というものがあり、サバ缶・調味料・鍋をもって山に行き、タケノコを現地調達して煮て食べたそうです(しげ@会津人さん)
ご意見 岩手県では必ず春にタケノコ採りをしているうちに行方不明(というか道に迷っちゃうのね)になる人がいますねぇ。熊に会う人もいるねぇ…。この採ってきたタケノコをゆでて瓶詰めなんかにして保存します。たくさん採る人は缶詰工場に頼んでマイ缶ORマイ瓶で保存します。そうすると1年中サバ缶&タケノコ煮ができる。
 タケノコを採ったついでに見つけるフキと一緒に煮ることも多いですね。フキも保存している家庭が東北では普通だと思いますよ。タケノコ&フキはサバ缶と煮るほかに身欠きにしんと一緒に味噌煮にしたりもします(足の遅いジョンソンさん)
ご意見 サバ缶の話が出ていましたが、さんま(この場合はひらがなです)の蒲焼の缶詰って、岩手ですか? 子供のころ、缶詰といえばこれがポピュラーでした。
 サバ水煮缶は、ざるうどんの付け汁へ入れると絶品です。コレは山をやる知り合いに教わりました。山の方々の中では定番らしいです(ネイティブ岩手県人のござひきさん)
ご意見 細竹(姫竹、根曲がり竹ともいう)をサバ缶で煮たものは確かに居酒屋のお通しによくでてきますね。
 根曲がり竹に限らず白菜、大根などと一緒に煮るのがごく普通です。特に絶品はフキとサバ水の煮物で、これはやはり居酒屋のお通しによく登場します。
 簡単に海のものが手に入らない…地帯ではサバ水は安くてダシごと手軽に煮込める、また鮮度を気にせず海のものを食べられるということで、重用されてきたのではと考えています。でもある意味ですごい発見でもあります(お名前ありません)

このように、魚の缶詰と東北の食生活は分かち難く結ばれているようである。が、個人的には私もサバ缶と結びついている。さすがに煮物には用いないけれど。

最後に大阪の美味にして悲しいお魚の話。

ご意見 昭和23年だったと聞いています。当時、叔母がお付き合いをしていた男性のご両親が紀伊田辺より2尾のブリを手土産に来阪。食糧事情の良くない時期のこと、当方の親族一同は大喜びでブリを余さずちょうだいしましたとさ。
 ところがです、それから男性側からの音信がなくなりました。しばらくして叔母は見合い結婚。数年後に風の便りでかつての彼が結婚したとのこと。さらに数年後、祖父母が和歌山の方の仲人をした折、結納にブリが添えられていて、帰りに半身を持たされました。
 その時やっと2尾のブリの意味が判明。ブリ1尾に熨斗(のし)を添えてお返しするべきだったのです。いやぁー、習俗習慣は難しいもんです(豊下製菓の豊下さん)

だとさ。

デスク落涙 くーっ。

ベティー隊員 あーっ。

テーマはせんべいである。これは訓練ではない。

(特任編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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