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「高スキル主婦」再び輝く 出産退職、大学で学び直し 英語・財務みっちり 修了後は経営支える

2017/5/23 日本経済新聞 朝刊

日本の家庭には企業社会の最前線で働いた経験があるのに、結婚・出産で退職した優秀な人材が埋もれている。1度仕事を離れると潜在能力に見合った再就職先はなかなか見つからない。どうすれば高スキル主婦が再び輝けるか。仕事に必要なスキルなどを学び直す大学のリカレント教育が関心を集めている。

◇    ◇    ◇

■娘の中学入学で再就職決意 シェラトンの菅原利香さん

「1日でも早く仕事を覚えて戦力になりたい」。シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)人事総務部の菅原利香さん(47)は目を輝かせる。4月に再就職したばかり。正社員として本格的に働くのは17年ぶりだ。1992年に大学を卒業して松下電器産業(現パナソニック)に総合職として入社した。システムエンジニアとして8年勤務した後、結婚退社。その後は家庭を最優先してきた。

日本女子大学リカレント教育課程の英語講座。外国人教師が、すべて英語で講義する(東京都文京区)

だが2003年に生まれた一人娘が中学校に上がるタイミングで「もう一度しっかり働きたい」と考えた。そのとき日本女子大学のリカレント教育課程を知り、16年春に入校。修了と同時に今春、再就職を果たした。菅原さんは「キャリアのない40代後半主婦を企業はなかなか採ってくれない。今の勤務先はリカレント教育課程に求人を出していたから、入社できた。この1年でキャリアの道が開かれた」と喜ぶ。

同課程は主婦の再就職支援のために07年に始まった。ビジネス英語や企業財務、貿易実務など仕事に役立つ実践スキルを1年間学ぶ。受講資格は大卒以上で就業経験があること。同大の卒業生かどうかは不問だ。「今は専業主婦でも、もともとは企業社会で活躍経験のある女性たち。1年間鍛えれば潜在能力に見合う仕事に就ける」(事務局)。実際、約500人がこの10年で修了し、就業希望者はほぼ全員が再就職している。

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