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東京ふしぎ探検隊

まーるい緑の山手線 内回りが女性で、外回りが男性? 正しい読みは『やま……』 意外に大きな標高差

2017/5/21

ウグイス色がトレードマーク(東京都北区)

 東京中心部を走るJR山手線。循環する路線には内回りと外回りがあるが、とっさに進行方向が分からなくなることがある。そんなとき、簡単に見分ける方法があるという。山手線の正式な読み方や踏切の数、標高が高い駅・低い駅など、東京を代表する鉄道のトリビアを集めてみた。

◇  ◇  ◇

■内外回り、アナウンスの声で識別

 内回りと外回り。初めて東京に来た人には何とも分かりにくい表記だ。だが、車と同じく左側通行と考えると、理解しやすくなる。その上で、循環する路線の内側を走るのが内回り。外側が外回りだ。

 そうなると回り方は必然的に、「時計回り=外回り」「反時計回り=内回り」となる。渋谷駅から乗るなら、時計回りになる新宿方面が外回りで、反時計回りとなる東京方面が内回り、というわけだ。

 では、とっさに内外を見分けるにはどうしたらいいのか。実は、2つの方法がある。

 まずはホームに流れる自動アナウンスの声。内回りが女性の声で、外回りは男性になっている。JR東日本に確認すると「ホームごとに男女を使い分けており、必ずしも統一しているわけではない」という。そこで実際に電車に乗り込み確認したところ、内回りは全て女性だった。

 声を聞けば、階段を上り下りしているときに、次に来る電車が予想できる。内回りと外回りが向き合っているホームでは使えるワザだ。

 ちなみに京浜東北線と向き合っているホームだとどうなるのか。調べたところ、山手線が男性の場合は京浜東北線が女性となるなど、きちんと性別で分けていた。

 男女の声で分ける手法は、他の路線にもある。東京ふしぎ探検隊では以前、「地下鉄アナウンスの秘密 女性の声は荻窪行き」(2011年7月1日公開)で読み解いた。参考にしてほしい。

ホームドアの緑の帯が1本だと内回り(写真右)、2本だと外回り(同左)

 内外回りの見分け方、2つ目はホームドアだ。山手線のホームドアには緑色の帯が入っている。この帯、内回りが1本、外回りが2本になっているのだ。設置されている駅限定ではあるが、覚えておきたい。

■正しい読み方は? ヨドバシカメラの歌詞も変更

 さて、ここまで山手線を漢字で書いてきたが、正しい読み方をご存じだろうか。やまてせん? それともやまのてせん?

 正解は「やまのてせん」。国鉄の社史、「日本国有鉄道百年史」によると、1971年2月26日に「日本国有鉄道線路名称の一部を改正し、『山手線』を『山手(やまのて)線』に改めるなど線路名称にふりがなを付し読み方を統一」とある。3月7日に施行した。

 2000年9月19日付の朝日新聞に、名付け親で後に日本交通協会理事長となった柳井乃武夫さんの回想が載っている。

 「やまてせん 『の』が抜けたら批判の声」と題した記事によると、戦後、GHQ(連合国軍総司令部)が路線名にローマ字表記を求め、「YAMATE LINE」と「の」が抜けた。これを機に国鉄に批判の声が届くようになる。「下町に対する山の手なのにおかしい」と。

山手線の正式名称は「やまのてせん」。ローマ字表記だとはっきり分かる

 「やまのて」に親しんできた柳井さんはいつか変えたい、と機会をうかがい、71年、吾妻線延伸のタイミングで踏み切った。吾妻線の地元から「あがつま」と呼ぶよう要望があったのをとらえて、全路線にふりがなを振ったという。

 山手線の読み方は、現在でも混在している。そんななか、25年ほど前に変更に踏み切った事例があった。ヨドバシカメラのテーマソングだ。

 「まーるいみどりのやまのてせん……」で始まるおなじみの歌詞は、実は一度変更している。1993年のことだ。同社によると、もともと「やまてせん」で歌詞を作ったが、正式名称に「の」が入ると知り、変更したという。

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