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オンライン英会話、月6000円台中心 チャットが便利 ビジネスマン向け、意外と評価厳しく

2017/5/27

PIXTA

 自宅に居ながらインターネットを通じて学ぶ「オンライン英会話」のサービスが広がっている。レッスン料金が安価なのが売りだが、記者(42)が体験してみたところ、ネットならではの機能も充実していた。

 オンライン英会話は、フィリピンなど海外在住の講師と日本の受講者を無料のテレビ電話ソフト「Skype(スカイプ)」でつなぐマンツーマンのレッスンだ。料金は毎日1回まで受講できる日常会話コースで月6000円台が多く、無料体験もできる。早速「レアジョブ英会話」のサイトで翌日の無料体験を予約。子どもたちが寝静まる午前0時からのレッスンだ。

 ところが、英数字の羅列になっている「スカイプ番号」の事前登録ミスでレッスンは仕切り直しになってしまった。このほか、スカイプの音声が途切れがちになる不具合が続くようなら、無線LANを有線に切り替えるとうまくつながることがあるそうだ。

 オンライン英会話の講師は多くがフィリピン人。大学生や若い社会人の副業など専業講師でない人も多い印象だ。予約画面には顔写真や趣味などプロフィルが載っており、レッスンの空き時間も一目で分かる。早朝や深夜、休日といった人気の時間帯は空いている講師が少なくなるが、予約できないほどの混雑はないようだ。スマートフォンからも予約できる。

 レッスン形式は25分間のフリートークか、ダウンロードするテキストによる会話練習から選べる場合が多い。「QQ English」の無料体験でセブ島に住む20代の女性講師とフリートークしたところ、「首都マニラよりも空気がきれい。海にはこんなサメもいるのよ」などと話してくれた。

 記者は「大きなサメだね」と話を合わせたが、かつて英会話教室に通い、TOEICで900点台を取ったこともある。「いつかネーティブスピーカーを相手に世界経済を熱く語りたい」という野望もあるだけに、サメの話はやや物足りなかった。

フィリピン人講師のレッスンを受ける記者

 もっとも、初心者にとって25分間のレッスン時間中ずっとフリートークを続けるのはかなり骨が折れるはずだ。これを継続できれば英会話レベルはぐっと上がりそうだが、無理をして挫折しないよう初めのうちはフリートークとテキストをバランスよく組み合わせるといいのではないか。講師プロフィルを検索して趣味などで共通の話題を見つけておいてもいい。

 初心者に対して「上から目線」になってしまった記者だが、ビジネスマン向け「ビズメイツ」での厳しい評価にショックを受けた。無料体験で上級コースが選べず、やむなく中級にしたが、テキストの応用で新聞社のビジネスモデルを説明したところ、講師から「語彙が少なく、表現力が弱い」との指摘。「重要な商談で流ちょうに話したい」といった志の高いマネジメント層にも十分な内容だろう。

予約画面では講師の空き状況が一目で分かる(ビズメイツ)

 オンライン英会話ならではの機能として、画面上でお互いに文字情報をやり取りできる「チャット」はとても便利に感じた。多くの講師は「こういう言い回しのほうが自然」といった指摘を音声とともにチャットでも即座にしてくれる。その履歴が残るので復習がしやすい。

 講師とマンツーマンで、ほかの受講者に気を使ったり、恥ずかしがったりせず自然体で取り組めるのもオンライン英会話のメリットかもしれない。記者は受講回数を重ねるにつれ、会話の中身を楽しめるようになった。

 各社とも料金は月額制なのでレッスン回数を増やせば、1回当たりの単価が下がる。毎日でもレッスンを入れたいが、学習意欲を継続させていくコツはなんだろうか。NHKラジオの英会話講師、杉田敏さんに聞いたところ「海外旅行や出張など具体的な動機づけが大切。レッスンで出てきた単語をあらためて辞書で調べてみると興味が広がる」と助言してくれた。

(南毅)

[NIKKEIプラス1 2017年5月20日付]

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