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東大か京大か、決めるのは私 女子学院の白熱教室 女子学院の鵜崎創院長に聞く

2017/5/20

東京・千代田の女子学院

 「女子御三家」と呼ばれる名門私立女子校、女子学院(JG、東京・千代田)。東京大学など難関大学に多くの生徒が進学するが、校則は4つしかなく、自由闊達(かったつ)、自主自立を是とする完全中高一貫制の女子校として知られる。ただ、受験生やその保護者に公開される機会は文化祭などに限られている。東京・一番町のJGを訪ねた。

■隣の教室も議論白熱

 「今日の午前の話です。英語の先生がゲームを授業に取り入れたみたいで、隣で授業をしていた数学の先生に『騒がしくて申し訳ありませんでした』と謝ったそうです。すると数学の先生は『気付きませんでした』と答えたそうです。数学の授業も議論が白熱していたんでしょうね。これがうちの授業スタイルです」。5月9日、女子学院の院長室を訪ねると、鵜崎創院長はこんなエピソードを明かした。

 「アクティブ・ラーニング(能動的な学習)」という対話形式の授業スタイルを取り入れる学校が増えているが、以前から女子学院はアクティブ・ラーニングが主体だという。科目ごとに教師は課題を出し、生徒はその関連書籍を読み込むなどして、次の授業に備える。授業では教師は時には司会役となり、生徒がそれぞれの意見を述べあう。例えば、数学の場合、Aさんが独自の解き方を示すと、それに対してBさんが「こういう解き方はどうですか」と問いかけ、他の生徒も意見を次々出し、解き方が一通りではないことを確認するという。

 「今は連休明けですから、生徒たちは大変なんですよ。相当の課題が出され、たくさんの本や資料を読み、それをまとめ、授業で議論するために備えなくてはいけない。このやり方は、授業だけではなく、クラブ活動(部活)や文化祭や体育祭など各委員会の場でも発揮される。自由活発に話しあう。ただ、ルールは守る。発言するときは発言するが、聞くときは聞く。必ず反論する生徒がいますが、ワイワイガヤガヤとはなりません」と鵜崎院長はいう。

■リベラル・アーツを追求

 なぜアクティブ・ラーニングを重視しているのか。

 1870年創立の女子学院。日本初のミッション系女子校として誕生した当初から、米国由来の「リベラル・アーツ(教養)」を追求してきた。鵜崎院長は、「アメリカの学校はまず幅広い分野の基礎的な知識を学び、それをベースに授業中にディスカッションするというやり方が多い。リベラル・アーツを追求した結果、自然とアクティブ・ラーニングが主体になった」という。

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