東大か京大か、決めるのは私 女子学院の白熱教室女子学院の鵜崎創院長に聞く

女子学院の鵜崎創院長

通常の女子校の授業は座学が中心で、教師の講義を静かに聞くスタイルだ。女子学院の授業はどれほど議論が活発なのか、「白熱教室」を是非のぞいてみたいとお願いすると、「すぐにというのは難しいです。実は保護者にもほとんど公開していません。年1回の参観日をやっているのは中1の時だけなんです」と鵜崎院長。

授業の見学が限られている一つの理由は、セキュリティー上の問題もあるが、「女子学院は伝統的に生徒の自主自立心を養成していきたいという思いが強いからではないでしょうか」という。一つひとつの授業を大事にし、きめ細かく生徒と関わっているということかもしれない。

■子役タレントにはノーコメント 

「ウチの学校はベルトコンベヤー式ではありません。教師や親がこれだけの勉強のメニューをやっておきなさいと、やらせるのではなく、まず自由な環境を与え、自分で考え、自分の言葉で話し、自分で何事も決めるのが基本だ」という。

確かに自由な校風だ。女子校では珍しく制服がない。かわいい制服を「売り」にしている女子高も少なくないが、1972年に廃止した。「茶パツだったり、アクセサリーを付けている生徒もいる。以前、浴衣できた生徒がいました。服装は自由だといってもさすがに注意されました。ただ、それほど派手な格好の生徒は多くはないですね。各自がよく考えて服装を選んできています」と鵜崎院長は笑いながら話す。

女子学院は「JG」の略称で知られている

校則は4つだけ。(1)校章のバッジを付ける(2)校内では上靴を履く(3)登校したら原則外出しない(4)基本、校外活動は届け出る。どれも校則というよりも常識の範囲内だ。今春、有名な子役タレントが女子学院に合格したものの、他の大学付属の女子校に入学したと話題になった。

鵜崎院長は、「その件についてはノーコメントです。ただ、芸能活動は実質難しいですね。校外活動もケースバイケースですが、授業に影響する活動はダメということです」という。

京大に18人はたまたま

女子学院の1学年の定員は240人だが、実際は230人前後。2017年3月の卒業生の大学別合格者数では、東大が32人のほか、早稲田大学に112人、慶応義塾大学に68人がそれぞれ合格した。女子校として東大合格者数は桜蔭高校に次いで全国2位だ。

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