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バランス型投信、運用額が増加 NISAと相性良く 変動型は下落時もリスク抑制

2017/5/28

 1本で国内外の株式や債券、不動産などに分散投資できるバランス型投信の存在感が再び高まってきた。少額投資非課税制度(NISA)や個人型確定拠出年金(DC)の普及などが後押しし、中長期の資産形成に向いた商品として運用額が増え続けている。ただし一口にバランス型といっても種類は多い。投資志向に応じてどんな商品が適しているか点検してみた。

 「日々の値動きを気にせずに長期投資したいが、資産構成を決めるのにそれほど手間をかけたくない」。「分散投資といってもどんな投信を買えばよいかわからない」。こうしたニーズに合う商品がバランス型投信だ。値動きの異なる複数の資産で運用するため、株式だけに投資するよりもリスクを軽減しやすい。

 人気は統計にも表れている。ドイチェ・アセット・マネジメント資産運用研究所によると、国内か世界全般を対象としたバランス型投信の運用資産は4月末で6兆8764億円に達した(グラフA)。同月末としては2009年以来、8年ぶりの高水準だ。いつでも買える非上場の株式投信全体の1割強に相当する。

■長期ニーズ追い風

 バランス型投信の利点の1つは投資税制との相性の良さだ。年120万円までの投資に対する運用益が非課税のNISA向きの投信として、ここ数年で再び本数や残高が増え始めた。

 ファイナンシャルプランナーの神戸孝氏は「NISA口座は一度売却した枠の再利用ができないため、資産構成を見直しにくい。NISAで長期運用したい場合、1本で幅広い資産に分散投資できるバランス型の利用価値は高い」と話す。

 今年1月からは60歳まで資金が引き出せない代わりに拠出額が課税所得から控除され、運用益も非課税になる個人型DCの対象者が拡大。DCも長期運用が前提のため、バランス型投信の需要を押し上げそうだ。

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