サバの煮付け、味噌煮か照り煮か 大根おろしは不要?
青魚(6)
ベティー隊員が釜石に行き、お土産にサンマのみりん干しを買ってきてくれた。しかも2袋全8匹。ありがたいなあ。朝ご飯のおかずに助かるなあ。
と思っていたら、ベティー隊員がこんなことを言った。
「これでやっとバッグが軽くなった。よかった」
うーん、重い荷物を押しつけられたらしい。おかげでこっちのバッグがずしりと重くなってしまった。今度、どこかに行ったらベティー隊員にずしりと重たいお土産を買ってこようっと。名古屋のういろう(大)とか。重いぞーありゃあ。
では本題いきますか。
前回、池魚@盛岡さんから「秋田・岩手県人は焼き魚、大根おろしの両方にしょうゆをかける」との告発あるいは悲鳴が届いたが、それに対する秋田県人の独白。
で、親父は私が小学校5年生のころ、44歳の若さで脳卒中で亡くなりました。そのおかげで私は、塩振りの焼き魚にしょうゆなんかはかけません。どちらかというと秋田の人の割には薄味です。しかし、古くなった筋子をさらに日持ちさせるため、味噌漬けにしたものは大好きです(苗字も性格も変わった秋田出身の大田区に住みたい六郷さん)
煮魚に大根おろし? 大根おろしと一緒に魚を煮る「おろし煮」ではなく、別に大根おろしですか? そうですか…。いいんですけど。
しょうゆは魚にかけるのか、大根おろしにかけるのかという問題のほかに、どのようにかけるのかという観点もある。
焼きたての熱々の魚に大根おろしなんかのせたら冷えてまずくなるんじゃないかと心配になりますが(しかも私が作ると大根ジュースだし)、あまりそういうことを考えないみたいです。一度それについて問うたことがありますが、返答はやはり要領を得ませんでした。大阪人がすべてそうするとも思えませんし、個人レベルのことなのでしょうが、やはりいかがなものかと考える次第です(日野みどりさん)
この問題の発端になったメールをいただいた日野さんである。水平方向だけではなく垂直方向にも発展した。
どちらにお住まいの方であろうか。大阪在住であれば日野さんチと仲良しかも。
確かにどうせ口の中で一緒になる魚と大根おろしである。最初から一緒に食ってもいいだろうって?
さっき出てきたサバの味噌煮。
実は、あのサバが味噌で味付けされているなんて気味が悪くて…新鮮じゃないから味噌で煮込んでるんじゃないの? なんて、意地悪なことを思ったりもして(栗猫さん)
栗猫さんは大阪の方。大阪でサバを煮る場合、しょうゆとみりんで甘辛く煮た照り煮が基本である。大阪で展開している大衆食堂チェーンが最近、東京でもどんどん店舗を出している。そのうちの一店が会社から近い。ときどき行く。そこの煮サバは大阪資本らしく、味噌煮ではなく照り煮である。
私は青魚のVOTEでサバの味噌煮と照り煮の境界線を探りたいと思っている。
「いわしのおばちゃん」。どんなおばちゃん?
昔はあちこちに出没されていてそのおばちゃんが来る数分前には、どこからか猫が1匹2匹と現れて、そのうちおばちゃんの鳴らす鐘の音が聞こえてきてました。
いわしのおばちゃんの正式名称はよく分かりません。母に聞いても分かりませんでした。誰か知っている人います?(HAMAN@広島さん)
おばちゃん登場の前触れに猫が出てくるところがしみじみとしていて、大変よろしいのではないか。正式名称はないような気がするが、あったらもっとしみじみすると思う。
秋田の「ババヘラアイス」の正式名称は「交通安全アイス」という情報がある。
HAMANさんからは写真も送っていただいた。おばちゃんの顔にモザイクがかかっているところが、しみじみしていいのではないか。
これも青魚。ひかりもの。
その後、自分が北海道に行って何軒か寿司屋に入ったところ、どの店もヒカリモノはコハダの代わりにしめサバが使われておりました。
最近は北海道の寿司屋には全く行っていないのですが、いまだにコハダよりしめサバが幅を利かせているのでしょうか?(みなみ@神奈川さん)
ありゃそうなの? 北海道ではコハダは寿司ねたではないんですか。北海道の皆さん、教えてください。
(特任編集委員 野瀬泰申)
[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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