5年後、認知症になる確率は? チェックリストで確認

日経Gooday

調査から抽出した13因子は、「75歳以上」「仕事なし」「糖尿病あり」「物忘れの自覚あり」「うつ傾向・状態あり」「情緒的サポート受領なし」「スポーツ的活動への参加なし」「バス電車利用外出不可」「食事用意不可」「請求書支払不可」「年金書類作成不可」「新聞読まない」「病人見舞う不可」というものだ。チェックリストには基本的にこの13因子が項目として並んでいる。

チェック項目のうち「1.現在、あなたは75歳以上ですか」だけは配点が3点で、それ以外は1点となる。ただし、「うつ傾向・状態あり」は自分では判断しにくいので、うつの状態をチェックする既存のチェックリストから引用した15項目に答え、5つ以上該当する場合に1点となっている。また、この項目に関しては認知症とは別にうつ病の心配もあるため、「同じ5点以上でも15点により近い人は、うつ病になっている可能性もあるので、心配があれば医師に相談してみることをお勧めします」と竹田さんは話す。

合計スコアは15点満点。点数が高いほど5年間で認知症を発症するリスクが高い(図2)。追跡調査では、スコア0~2点だった人は、5年間での認知症発症割合が2%以下だったのに対し、5点の人は8.3%、9点以上の人は43.6%とほぼ半数になることが分かった(図3)。チェックリストの結果もこの調査結果に基づいており、例えば4点だったら5年間での認知症発症割合は4.2%となる。

各項目の見方として、「7.スポーツ的活動へ参加していますか」は地域で行われている体操教室やスポーツの会など複数人で行うものを指していて、1人で行っている運動は含まない。「8.バス・電車を利用して外出することはできますか」は、地方などの場合、交通の便が悪く車での移動が主という人もあるだろう。そういう場合、バスや電車で移動しようと思えばできる人は「はい」となる。「9.食事の用意」「10.請求書支払」「11.年金の書類作成」なども、役割分担として実際には行っていないが、しようと思えばできる場合は「はい」となる。

チェックリストの効果的な活用法は?

チェックリストの中には、行動を変えることで避けられるものと、「年齢が75歳以上」のように避けられないものがある。例えば、75歳以上の人はそれだけで3点になるが、それ以外の項目が0点であれば、5年間で認知症になるリスクは3.3%にとどまる。

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