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初めてのボルダリング 登ることに慣れたら次の一手

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ボルダリングの基本の動き、それは、体を壁に対して正面に向けた体勢のまま、ホールド(壁についている大小様々な石)を「手→足→手→足」の順でつかんだり踏んだりしながら、はしごを登る要領で登っていくこと(「初めての『ボルダリング』 押さえるべきポイントは?」参照)。「初心者はこれを何度も繰り返して練習するうちに、筋力がついてきます」とプロクライマーの尾川とも子さんは話す。

登ることに慣れてきたら、次は体をひねって、体の向きを変えることを覚えてみよう。「これができると、より遠くのホールドをつかみやすく、そして格段に登りやすくなります」(尾川さん)

ホールドに手が届きそうにない場合は?

次のホールドが遠くにあり、おなかの面と壁が向かい合った体勢のままでは、普通に手を伸ばしても届きそうにない場合はどうしたらいいだろう。

まず試したいのは、「右手を出すときは右足を上げ、左手を出すときは左足を上げる」という基本の動き。例えば右手が届かないときは、右足を上げてみる。そうすることで、おなかの面と壁が向かい合った体勢のまま解決する(次のホールドに手が届く)ことは結構ある。

しかし、それだけでは届かない位置にホールドがある場合、もしくは、片手をうまく離すことができずに次の一手が出せない場合などはどうしたらいいだろう……。

そんなときは、おなかと壁が向かい合わせ(平行)になった状態から脱却して、おなかの面と壁面が垂直になるように体を90度ひねってみよう。

その際、右手を出したいときは、まず足を頭から真下に延びた中心線より左側に移動させたうえで、左におなかが向くよう右肩を壁に近づけて体をひねる(写真2を参照)。左手を出したいときは、足を体の中心線より右側に移動させた後、右におなかが向くよう左肩を壁に近づけて体をひねる。

ちなみにこれは、今持っているホールドが右斜め上か左斜め上から持つタイプのホールドの場合の(つまり、アンダーやサイドでない場合の)体のひねり方だ。ホールドの傾きに合わせて体を傾ける必要があり、ひねった後におなかが向く側に両足を動かしていかないとバランスが悪くなるため、あらかじめ足を動かす必要がある。

まとめると、「まず足を移動→体をひねる→次のホールドに向かって手を伸ばす」の順になる。

また、下の手(出さない方の手)はホールドを最も力が働く方向につかみ[注1]、ホールドの傾きとおなかの傾きが平行になるようにすること(ホールドの手で持てる場所が10時の位置の場合、おへそも10時の方向に向くようにするといい)。そうすると体が安定し、片手を離して次の一手を出せるようなる。

体をひねることでなぜ手が届くようになるかというと、おなかと壁が向かい合っているときより体と壁との隙間が埋められ、その分リーチが伸びるためだ。

[注1]ホールドといっても形も向きも実にいろいろで、ホールドの持ち方で「最も力が働く方向」が決まる。例えば、上からホールドを持てる場合は「真下の方向」に、左手でホールドの左上の辺(例えば10時の場所)を持てる場合は「右斜め下の方向」(4時の方向)に力が働く。

ホールドが右側にある場合は?

先ほど説明したのは次のホールドが体の左側にある場合についてだが、次のホールドが体の右側にある場合も、壁と向い合わせになった基本の体勢で届かない場合は体をひねってみるといい。

上級者になると、体のバネを使い、勢いをつけて次のホールドに向かうようになるが、初心者にはまだまだそれは難しい。足を動かして安定させてから、手を離して次のホールドに向かおう。

アンダーホールドを持っていて、次のホールドに届かない場合は?

下側にくぼみがあるホールド「アンダー」。これを持つときは、できるだけ足を高い位置に上げ、体の中心(おへそのあたり)でホールドを持つような体勢になると安定する(写真4を参照)。

そして、その体勢のままでは普通に手を伸ばしても次のホールドに届きそうにない場合、まず試したいのは、「右手を出すときは右足を上げ、左手を出すときは左足を上げる」という基本の動きだ。それでもなかなか手が届かない場合は、やはり体をひねり、おなかの面が壁面に対して垂直になるようにしよう。

また、アンダー以外のときと同様、出さない方の手はホールドを最も力が働く方向につかむと体が安定する。足の幅は体の中心線から左右対称の位置、両足の高さも同じくらいの場所に置くのがベストだ。

ホールドのある方向の足の膝(写真では右足)を曲げ、足はつま先立ちし、自由度の高い体勢にしておく。体の側面を壁に向け、肩を中心に体をひねると、自然に遠くのホールドへ手が届く。

なお、ひねったときに足のバランスが悪ければ、基本の体勢に戻って、出したい手の方の足(右手なら右足)を少し上の位置に置くとよい。足を上に移動させて、体をひねりながら膝も軽く曲げていく。おなか側の膝は外側に曲がり、背面側の足は内側に曲がるはずだ。

体の向きを崩して登る練習を

ボルダリングで、体の正面を壁に向ける基本の姿勢を「正対」という。それに対して、体の側面を壁に向け、シューズのアウトサイドエッジ(足の外側)で、ホールドに乗る姿勢を「対角」という。対角は、壁の面とおなかの面を垂直にするイメージで腰を中心に肩にかけて体をひねることで、自然に遠くへ手を伸ばす登り方だ。

「足自由」(人工壁の課題で、手で持つホールドだけを設定し、足はどのホールドに乗せてもいいこと)のときの課題で正対登りができたら、次は対角で登る練習をしてみよう。こうすることで登りのバリエーションが広がってくる。

つまり、初心者は垂直の壁で正対登りを繰り返しながら筋力を鍛えるとともに、その壁で対角登りも練習することで、テクニックを広げていくのだ。ホールドが持ちやすく、正対登りが楽にできる壁でも、あえて体をひねった動きを練習してみるといい。

もう少し上達してくると、写真6のような傾斜している壁に挑むことになる。傾斜壁では、重力に負けない工夫がいる。繰り返し述べてきたように、おなかの面と壁の面が向かい合うよう心がけるのがボルダリングの基本だが、「あえて体をひねることで壁と体の間の空間が小さくなり、傾斜を殺す(負担を軽くする)ことができます。体をひねることを覚えると、登る際の力を抜いて省エネにもなりますよ」と尾川さんは話す。

尾川とも子さん
 プロクライマー。早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。在学時の2000年、国体山岳競技に誘われたことがきっかけで、クライマーの道に。2003年、2006年には「Asian X-games」で優勝。その後は自然界の岩場へのチャレンジに魅力を感じ、2008年4月に日本人女性初となる難度V12を達成。2009年秋から女性では前人未到の難度V14の岩に挑み始め、2012年10月に完登した。ブログ:尾川とも子のはーとふるボルダリング

(文 鶴見佳子、写真 水野浩志、衣装協力 アディダスジャパン、ネルソンクライミングジャパン〔MAD ROCK Flash 2.0〕、撮影協力 ボルダリングジムHAGO〔大阪府吹田市〕)

[日経Gooday 2016年1月22日付記事を再構成]

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