――最新のトレンドをどうやって知るのですか。

「暇だったらよくお店に行っています。例えば、東京・原宿のキャットストリートに靴下のショップがあるんですよ。うちの事業会社がやっている、北欧生まれの『ハッピーソックス』というお店なんですけどね。そこへ行って商品、買ってきたんですよ。外国人のお客さんが多いから、商品のサイズもやっぱり大きいんだよ。だから女性用のちっさいやつで、いい柄のやつを買ってみた」

「世の中全体にとって、ファッションというものが大きな意味を持っている」

「無地であればビジネスやけど、そうじゃないから、『これ、どういうときに履くのか』ということを考えながら買った。このあいだの日曜、高校の同窓会が大阪であって、上はまあ普通のジャケットやったんやけど、靴下はそこで買ったものにした。何かのはずみに、同級生が携帯電話を落とし、それを拾ってぱっと見て、『岡藤、えらいおしゃれな靴下やな』と。こういう、話になるわけだよ」

■トレンドを取り込む積極性 ビジネスにもつながる

「だから、試行錯誤というか、いろんなところに、そういったものを着ていったりして、お客さんや周りの反応を見ることで、勉強になるわけや。そういうことを全く経験しない人と、積極的に経験をして、情報を取る人とでは、おのずと差が出てくる。これ、ファッションだけではなくて、他の産業界、日本のビジネス全体につながっていることなんだよ」

――ご自身にとって、ファッションとは何でしょうか。

「ファッションというのは、服だけに限定されるものじゃなくてね、ライフスタイル全体でも、さらにいえば、世の中全体にとって、ファッションというものが大きな意味を持っていると、力説したい」

「ファッションのないものは、ないでしょ。車から何からそうやけど、あらゆるものにファッションがあるわけですよ。それはデザインだけでなくて、『ファッション』という大きなくくりのものなんです。だからこそ、ファッションがいかに大事か」

「そして、ファッションは生活を豊かにしてくれます。生活を豊かにすることで、短い人生をエンジョイできるわけです。だから年いって、『ファッションなんて関係ないよ』といっていると、急に年、いってしまうと思うね」

「ライフスタイルから、食事から、お皿の並べ方から、家具から。ね、なんかあるでしょいろんな。外に出て、歩くときにもファッションがあると思うんだよ。だから、世の中のすべてがファッション。それをどんどん勉強することによって、豊かな生活はもちろん、ビジネスとか、様々なところでも進化していくことができる、という気がします」

(聞き手は平片均也)

前回掲載「ニッポンのビジネスマン、なんで服に関心ないんやろ」では、デザインとブランドの弱さが、ファッションビジネスにとどまらず、日本の産業全体の弱点となっているとの持論を語ってもらいました。

「リーダーが語る 仕事の装い」は随時掲載です。

SUITS OF THE YEAR 2020

新型コロナウイルスの影響で、2020年は初のフルCGで作成した会場でのバーチャル授賞式。
時代の節目に挑み、大切なメッセージを放つ5人を表彰した。

>> 詳細はこちら

SUITS OF THE YEAR 2020
Watch Special 2021
GIFT SPECIAL 2021
SUITS OF THE YEAR 2020
Watch Special 2021
Instagram