大人の評価が決まる「お礼のマナー」 意外なポイント

お礼を伝える方法として、ちょっと意外かもしれませんがおすすめなのが「電報」です。電報というと冠婚葬祭のイメージが強いですが、花などギフトと併せて届けてくれるものもあり、お礼はもちろんお誕生日のお祝いやお見舞いなど、さまざまなシーンに使えます。「もうすぐ〇〇さんのお誕生日」というときにもすぐ届けてくれるのでとてもありがたいですし、メールや手紙のように文面をいろいろ考えなくても、シンプルなメッセージで十分なのも良いところです。

普段、電報を受け取る機会はあまりないかと思います。それゆえに受け取った方の印象に残る上に、数千円程度の金額もかかりますので、あなたのお礼や感謝の気持ちもいっそう伝わると思います。最近は台紙の種類が豊富で、ネットから手軽に申し込むことができます。私が個人的に気に入っているのは、クレジットカード大のプレートにメッセージを入れてくれるタイプの電報です。じゃまにならない大きさなので、受け取った後「お守りのようにお財布に入れています」との連絡を多く頂戴します。お贈りしたものをその後に活用いただけるお礼状は一石二鳥となり、さらに喜んでいただけるようです。

敬称の使い方は気を抜かずに

お礼状に関連して、意外に重要なのが「敬称」です。敬称の使い方ひとつでその人への評価が分かれることもありますので、注意なさることをおすすめいたします。

相手のお名前につける敬称は、一般的には「様」です。しかし、医師や教師など、通常「先生」と呼ばれるような職業の方に対しては「先生」を使いましょう。「様」か「先生」かによって、相手の方が受ける印象は大きく異なるものです。

また、「様」の字にもランクがあります。「様」には異体字がいくつかあって、昔は相手に合わせて書き分けていました。通常の「様」のほか、つくりの下の部分を「永」、「次」と書く字もあります(それぞれ「えいさま」「つぎさま」と呼ぶこともあります)。

このうち特に目上の方に対する敬称が、つくりの下が「永」の「樣」です。年配の方にはこの字をお書きになる方も多いです。目上の方で、なおかつ「先生」と呼ばれる職業ではない方には、この字をお使いになるとさらに厚く敬う気持ちを表すことができますので、知っておかれるのもよいのではないでしょうか。

西出ひろ子
マナーコンサルタント・美道家。英国の民間企業WitH Ltd.ウイズ・リミテッド日本支社代表を務めたのち、ヒロコマナーグループの代表として、ウイズ株式会社、HIROKO ROSE株式会社、一般社団法人マナー教育推進協会を設立。企業などでの研修・コンサルティング、マナーを軸に健康、美容、ファッションなどトータルな人材育成、人材プロデュースも行う。「日本文化を気軽に日常に!」をコンセプトにMade in JAPANのフォーマルバッグをプロデュース。著書は70冊以上、累計100万部以上。近著は『運のいい人のマナー』(清流出版)。
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