オリパラ

体感!オリパラLIFE

訪日外国人向けの料理教室で、一緒にすしを握ってみた

2017/5/14 日経MJ

料理から歴史解説、盛りつけ、食前のあいさつまで盛りだくさん。すしのほかに天ぷらコースもある

 2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、ますます高まるインバウンド(訪日外国人)需要。食い倒れの街、大阪ではすしや天ぷらなどを作る訪日客向けの日本料理教室が人気だと耳にした。思えば日本人でも、すしを握ったことはないし握り方を知らない。海外研修を終えて1か月の日本経済新聞の記者(26)が、外国人になったつもりで参加してみた。

 記者が訪れたのはビジネスの中心、大阪・本町でインバウンドグループ(東京・中央)が運営する「Sakura cook」。すしを作るランチコースに申し込んだ。講師の岡本美幸さん(44)はオーストラリアで約2年半を過ごし、英語のフレーズが自然に会話に紛れ込むほどペラペラ。参加者は欧米系とアジア系が半々で、スタッフは英語と中国語のどちらにも対応できる。

 「料理だけではなく、料理の歴史も知ってもらいたい」と岡本二美代社長(55)。料理を始める前にタブレット端末を手渡されて5分間の動画ですしの歴史を学ぶ。「江戸時代のシャリの大きさはテニスボールサイズだった」。いかにも外国人が喜びそうな、へぇーとうならせる内容が多い。

 エプロンを着け、下準備は万全。まずはシャリづくりから。酢と米を右手で混ぜ合わせながら、左手では水分を飛ばすためにうちわをあおぐ。左右別々の動きをするのは難しい。「うちわが止まってますよ」と何度も指摘され、苦笑い。握るのは簡単だと思ったが、米粒が手にくっついて離れず、ネタの上にこびりつくなど見栄えは散々。「上手にできてますよ」と先生の励ましがあり、何とか無事調理を終えた。

 天ぷらのコースには米国から観光で来た3世代の一家6人が参加しているというので、のぞいてみた。母親のジェシカ・アッシャーさんは日系4世で「娘たち2人に天ぷらの作り方を教えなければと思っていた」と参加の理由を明かす。

 約1時間半の調理が終わり、次はお楽しみの食事タイムだ。約1時間、たっぷりとスケジュールに組み込まれているので、写真共有サイト「インスタグラム」などに投稿する写真を撮ったり、自分で作った食事と日本酒、日本製のワインなど各種アルコールを楽しんだりできる。ほろ酔い気分で、「コト消費」を終えた。

 料理だけではなく、食の歴史のレクチャーや盛りつけの方法、食前のあいさつなどまで説明される充実したコース内容となっている。外国人の友人が来日したとき、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や京都の名刹など定番スポットを案内し終えたら、紹介すると喜ばれるかもしれない。

(菊地悠祐)

オリパラ新着記事

ALL CHANNEL