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「最も豊かな隠れ里」人吉球磨を走る 幸せ祈願の旅 水津陽子のちょっとディープ旅

2017/4/28

人吉・球磨産のひのきを使用した「田園シンフォニー」の車内

 作家・司馬遼太郎に「日本で最も豊かな隠れ里」と称された地。それが熊本県の人吉・球磨です。熊本県の南端に位置し、鹿児島県、宮崎県と接しています。かつて陸の孤島といわれたこの地域は、鎌倉時代から明治維新まで実に700年にもわたって領主・相良氏が代々統治し、独特の文化を築きました。2015年には文化庁の「日本遺産」の1つに認定されています。

 豊かで美しい自然の中で、妖怪と交流する少年の日々を描いた人気アニメ「夏目友人帳」の舞台ともなっており、訪れる女性ファンも少なくありません。車窓からの田園風景が最も美しいこれからの時期、気軽な観光列車で訪れました。

■途中駅のおもてなしやお土産も楽しい「幸せ列車」

 JR人吉駅は、JR九州の観光列車「いさぶろう」「しんぺい」や「SL人吉」の発着駅として知られています。今回はそのすぐお隣にあるローカル鉄道・くま川鉄道の人吉温泉駅から、「はぴねすトレイン」を掲げる観光列車「田園シンフォニー」に乗車しました。

(左)くま川鉄道観光列車「田園シンフォニー」(人吉温泉駅~湯前駅) (右)途中駅の「おかどめ幸福駅」乗車券を入手

 田園シンフォニーは、人吉球磨の自然豊かな田園風景と地域の温かいおもてなしを楽しむ観光列車。運行は土日祝に1日1本、午前11時1分に人吉温泉駅を出発、湯前(ゆのまえ)駅までの24.8kmを1時間25分かけてゆっくり走ります(大人片道2500円、往復3000円)。

 観光列車に乗車する際は事前予約し、少し早めに駅に入るのがおすすめ。人吉駅では今では珍しい駅弁の立ち売りや、観光列車の見送りをする地元有志のもてなし集団とのふれあいも楽しみの一つです。旅の記念に、日本で唯一「幸福」の名がつく現役の駅「おかどめ幸福駅」の記念きっぷを購入するのもいいでしょう。

車窓には絵のような田園風景が流れていきます

 田園シンフォニーの車両は、人吉球磨の四季をイメージした5種類の内装デザインがあり、異なる雰囲気の車両に乗るのも楽しみです。車内ではBGMにベートーベンの交響曲第6番「田園」が奏でられ、車窓は額縁を意識したデザインになっていて、美しい田園風景がまさに絵のように移り変わっていきます。車内では観光案内や車内販売、記念乗車証、記念スタンプも用意されています。

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