旭山、いざ夏期開園 ゴマフアザラシの成長にビックリ

4月も下旬となりました。旭山動物園は4月10日から28日まで、約3週間の閉園期間中です。これが、もっとも忙しい期間なのです。例年なら雪割り作業から始まるのですが、昨年に続いて今年も雪解けが一気に進み、雪割りと呼べるほどの雪はなくなっていました。正月の三が日を除いて定休日のない冬期開園期間中、ごまかしながら運用していた設備類の修繕、降雪や除雪の際に傷んだ獣舎や舗装、手すりの修理、落ち葉清掃等々……。メインイベントは旭山名物「手書き看板」のほぼ全部のリニューアル、職員手作りの獣舎の改修です。

この閉園期間は職員全員が出勤で(ブラック職場ではありませんよ)夏期開園に向け走り続けます。飼育スタッフが1年間温めていたアイデアを具体化するのです。しかも、それぞれが誰にも知られないように黙々と。もちろん土入れや丸太の搬入などは、力を合わせての共同作業です。世の中の機械化の流れと、逆行するような力業です。下手をすると現代の建設会社の職人さんより、ネコ(一輪車)やスコップ、歩み板の使い方は上手かもしれません。

ゴマフアザラシの赤ちゃん、すくすく育つ

さて冬期開園期間中の3月の末と4月の初頭に生まれたゴマフアザラシの赤ちゃんは2頭とも、順調に成長しています。とはいっても、最初の子は親が育てているのに対し、2頭目は親が育児放棄したために人工保育です。母子の関係が築けるか築けないかは通常、出産後の数時間以内に決まります。昔はわからなかったのですが、今はかなり手軽に監視カメラを設置して録画できるようになったので、出産時の親子の動きが、わかるようになってきました。ゴマフアザラシの哺育は約3週間と短く、群れの中での出産でもないため、出産や育児は親、あるいは群れの中での学習というより、本能的な行動、反応に強く依存しているように思えます。

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