敗者復活で大もうけ 「業績回復株」を見つけ出すピーター・リンチに学ぶテンバガー投資(2)

日経マネー

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「テンバガー(10倍株)」という言葉を世に広めた伝説的ファンドマネジャーのピーター・リンチ。彼は、株には6つのタイプがあるとし、タイプ別の投資法を解説した(「狙えテンバガー 伝説的ファンドマネジャーの投資法」)。彼が著書で解説したテンバガー投資の要諦を、3回に分けて分析する。2回目は「業績回復株」を取り上げる(株価や指標などの数値は、特記以外は2017年4月11日時点のもの)。

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ピーター・リンチはこう定義し、「たまに出る業績回復株の大当たりは、大変なもうけをもたらす」と評している。

業績回復株には幾つかの種類がある。リンチは、政府に救済された自動車メーカーの米クライスラー(現FCAUS)や航空機メーカーの米ロッキード・マーチン、スリーマイル島原子力発電所の事故の打撃から立ち直った所有会社の米GPU、倒産した親会社から独立して成長した玩具大手の米トイザラスなどの具体例を示す。

国内の業績回復企業の株を集中購入して、大きく資産を増やしたのが、ブログやツイッターで人気を博している兼業投資家のたーちゃんさん(ハンドルネーム)だ。

目を付けたのは、個人ローンで借り手が払い過ぎた利息を指す「過払い金」の返還問題で経営が悪化していた消費者金融の大手、アイフル(東1・8515)。同社は最終赤字が続き、倒産が懸念されていた。しかし、2012年3月期に最終黒字に転換。「営業利益が過払い金の返金残高を上回って倒産しないと確信した時点で、信用取引も利用して大量に購入した」。結局、買値から7倍に値上がりした時点で売り抜けた。

アイフルの株価と業績

次回は「資産株」について解説する。

(日経マネー 中野目純一)

[日経マネー2017年6月号の記事を再構成]

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