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ビジネス目標がプレッシャーに 疲弊しない方法は?

"もったいない"脱出の仕事術

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NIKKEI STYLE

この1カ月、また何人かの読者からメールをいただきました。その中で「普段、こういうメールを書いたことはないのですが」という方が2人おられました。comfort zoneから1歩踏み出して、勇気を出してご意見を送っていただいたことに感謝します。これからもご要望やご質問、ご意見をたくさんお送りいただければと願っています(アドレスは文末に)

さて、3月のキーワードを「WARMTH AND WEALTH」(暖かさと富)にしたことは先月の記事「驚くほど集中力アップ 生産性が高まる3つの新発見」でお話ししました。特に「WEALTH」は、ビジネスでの収入を上げることにフォーカスしたものでした。

4年前に独立してビジネスを立ち上げてから、私は売り上げの数値目標を設定するのをためらっていました。なぜかといいますと、お金よりも人をサポートすることに集中したかったからです。しかし、いろいろなビジネスのアドバイスなどを読むと、数値目標は重要だとされています。

そこで「WEALTH」にフォーカスするために毎月の売り上げ目標を作りました。さらに、目標を設定してそれを書くだけではなく、自分の周りにいろいろなリマインダーを作ると効果的だと聞いたので、いくつかのリマインダーを作りました。例えば、京都の伏見稲荷大社(商売繁盛の神様です)で買った小さな鳥居、だるま(私のビジネス・カラーと同じ色の紫)、「百万円札」の形のメモ帳、スマートフォン(スマホ)のスクリーンセーバー、1日に2回出てくるスマホのリマインダーなどです。これらはすべて、「頑張ってね」のように元気づけてくれるメッセージを私に送っていたはずですが、逆にプレッシャーを感じ始めました。

自分で作った目標のプレッシャーで「疲れた……」

私の仕事はプレゼンテーションなどのコミュニケーション・スキルの研修やコーチングですが、一人なので直接指導できる顧客の数はもちろん限られてしまいます。そこで、オンラインでプレゼン・スキルを学べるコースを新しく作ることにしました。これによってより多くの方々にスキルアップの機会を与えることもできて、収入源にもなるのではないかと思いました。

そして、数値目標を達成するためにオンラインコースをどんどん宣伝しようと、1週間続けて毎朝、フェイスブック・ライブで配信をしました。誰でも視聴できる、15分間の短い講座とQ&Aの生中継です。ちなみに私からは、誰が見ているかは分かりません。

ところが1週間の最後の日。iPhoneでライブ配信機能をオンにした直後、なんと、画面に向かって「あぁー、疲れた……」と声に出して言ってしまったのです!

あわててライブを中断し、どうしよう?どうしよう?とパニックで自問しました。でもライブを期待している人がいるからやらなくちゃと思い、やっと気を落ち着けて、何もなかったかのようにやり直しました(笑)。開始直後だったので視聴者がそれほどいなかったのは幸いでしたが、少なくとも私のアシスタントは見ていました!

オンラインコースの作成、目標達成のための営業努力、それに通常の業務が重なったプレッシャーで疲れがたまっていたのです。さらにひどい風邪までひいてしまいました。この春から大学のMBAコースで教えはじめたのですが、最初の授業のときは風邪で声がほとんど出ないという状態でした。

その次の週は、家族で数日間、タイのバンコクに旅行する予定を入れていました。休む前にできるだけ仕事を片付けて、旅行先では英国から来た両親、主人、娘とのんびり楽しむつもりでした。ところが、タイのホテルのプールサイドで私は「今月の売り上げがまだ目標に到達していない!」と、パソコンを開いて仕事をしていたのです。

タイでの3日目になってようやく、はっと気付きました。「私は何をやっているの? これをやらなくてはいけないと誰が決めた? 数日の間、仕事をしなくたって何の問題もないのに」。翌朝、朝食のレストランに行くと、初めて見るウエートレスがすてきな笑顔でやってきました。彼女の胸についていた名札は「JOY」。考え方を切り替え、自分にプレッシャーを与えるのをやめたら、喜び(JOY)が来てくれたというわけです。その後は、残り少ないタイの休日を楽しむことができました。

このような経験から考え始めたのは、人間は2種類のエネルギーを持っているということです。それを(1)体のエネルギー(2)心のエネルギー――と呼んでみましょう。

人間には2種類のエネルギーがある

体のエネルギーは、一日の量が限られていて、ちゃんと睡眠を取るとリセットできます。これは体力的なパワーだけではなく、集中力や決断力も含まれるでしょう。例えば、夕方6時にスーパーの売り場に立って、夕飯は何にしようかと考えるのは大変ですぐイライラしてしまいます。しかし朝一番の、エネルギーがたっぷりあるときにその日のメニューを決めるのは比較的楽です(より良いのは、週末に1週間分のメニューを決めることでしょう。最近、これも目指しています)。

2番目の心のエネルギーは、考え方と気持ちに関連しています。体のエネルギーの場合は量が限られていて回復させるには睡眠が必要ですが、心のエネルギーはそうした制約はなく、瞬間的に変化させることができます。この心のエネルギーは、実は「自分とのコミュニケーション」次第で決まります。

例えば、私は自分自身に対して「I don't have time!(時間がない!)」とずっと言っていました。でもそれに気付いてからは「I don't have time!」の代わりに「I have time to do what is important to me(自分にとって大事なことをする時間はある)」に変えようとしています。しかも言葉だけではなく頭の中の声のトーンも、焦った声から穏やかな声に変えます。それを自分に向かって言うと、気持ちが全く違ってくるのです。そして心のエネルギーが、ネガティブからポジティブに瞬間的に切り替わります。

人間は大昔から、自然界の中で生き残るために脳が発達してきたため、脳は常に数々の危険を想定してネガティブな思考をする傾向があるそうです。現在は大昔のような危険な生存環境ではなくなったのに、脳はあまり変わっていないのです。そのため、「自分とのコミュニケーション」によってネガティブな考え方からポジティブな考え方に切り替えるのは決して楽ではありませんが、大きな影響があります。

「自分とのコミュニケーション」は自分だけでなく、周囲にも影響を及ぼします。こんな経験はありませんか。自分にプレッシャーを与えてイライラしていたら、お子さんや同僚も何となく機嫌が悪くなってしまった、ということです。

来月の私のチャレンジの一つは、ネガティブに考えていると気付いたときに、どのようにしてポジティブに考え方を変えられるかということです。一緒にやってみませんか。ぜひメールであなたの進歩(または失敗)をお知らせください。

◇  ◇  ◇

ちなみに、WARMTH(暖かさ)というテーマはどうなったのでしょうか。一つは、家族にとってあたたかい環境を作るために、家の片付けと掃除を続けました。やはり体と心のエネルギーを考えて、できるだけ朝、仕事を始める前に25分間(1POMODORO)だけ取り組んでいます。

そしてもう一つは、人間関係のあたたかさと関係があるのですが、Instagramを使い始めました(@heleniwata)。これによって新しい人間関係ができています。例えば最近、米国に住んでいる日本人女性と友達になって、いろいろな共通点があることに気付きました。とても楽しいです。その上、Instagramでは他人の写真やコメントに対して「いいね」と思うとき、ハートマークを2回クリックします。そうすると、またまた心のエネルギーがポジティブになります。

あなたはどのように心のエネルギーをポジティブにして、JOYを見つけることができますか。

岩田ヘレン
 グローバル・コミュニケーション・コーチ。英ヨークシャー出身、さすがコミュニケーションズ代表。ウイズ株式会社 アドバイザー。日本翻訳者協会理事長、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社コミュニケーション・マネージャーなどを経て2013年にさすがコミュニケーションズ設立。グローバル・ビジネスを想定した企業向けのコミュニケーション・スキル研修などを実施している。著書に『英語の仕事術 グローバル・ビジネスのコミュニケーション』(小学館)。メールは helen@sasugacommunications.com

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