出世ナビ

リーダーのマネジメント論

「人事で愛情は邪魔、判断はスパッと」森川亮氏 C Channel代表取締役の森川亮氏(下)

2017/5/2

「でも最近は皆さん、変な優しさがあるというか、人に対して強く言えない人が多いですね。本当は、『あなたのこことここが悪くて、もっとこうすれば良くなる』とか『もう何年も変わってないんだけど、次までに変わっていないとクビだよ』くらいのことを言える厳しさが必要なのに、『人事が用意した評価システムだと評価がちょっと低くなっちゃって。ごめんなあ。でも俺は認めてるぞ』みたいな風に言ってしまう。そのほうが、なんとなくその場が丸く収まるじゃないですか。人事のせいにするとか、評価システムに逃げてしまう。多くの大企業はそういう感じだと思います。でもそれって本当は良くないですよね。だって曖昧にすることで、結局は当人が後から困るわけですし、結果を出せない社員が増えれば商品やサービスが続かなくなる。最悪、会社がつぶれるわけで、やはり言うべきことははっきり言って、問題を早く解決したほうがいいんです」

■人への変な愛情は道を誤らせる

――優しくなり過ぎている、というのはいつ頃からですか。

「やっぱりインターネットが出てからじゃないですか。昔なら新規事業の決済でも、ちゃんと上司と一対一で向き合って紙で説明して、破られたらまた書き直して持っていく、みたいなことをやっていましたけど、最近はメールで送って、メールで断る。今の若い人たちはプロポーズもLINEでするらしいですし。そのほうが楽ですが、何か抜け落ちてしまうところはありますね。ネットを舞台にビジネスをやっている身としてはなかなか複雑な思いもありますが、カーナビがあると道がわからなくなるのと同じで、テクノロジーが人間を退化させてしまうという課題はあるでしょう。人事においても、評価システムという便利なツールを手にしてしまうことで、リーダーがリーダーとしての責任を果たさなくなるという負の側面があります」

出世ナビ 新着記事

ALL CHANNEL