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新世代の炊飯器対決 「バーミキュラ」に軍配

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日経トレンディ

2016年12月の出荷開始と同時に品薄状態になり、2017年4月時点では1カ月待ち以上の状態が続いている、愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」。鋳物ホーロー鍋とIHを組み合わせ、炊飯器市場に新たなジャンルを切り開いた。

一方、蒸気でパンを焼き上げるトースターを販売するバルミューダも炊飯器市場に参入。トースターと同様に蒸気を使った新発想の炊飯器「バルミューダ ザ・ゴハン」を発売した。

ユニークなのは両者とも大手メーカー製の炊飯器では"当たり前"とされている「保温機能」や「圧力機能」などを搭載していないこと。特に保温に関しては、「ご飯のおいしさを損ねる機能」と口をそろえる。これまでにない新世代炊飯器の機能や使い勝手はどうなのか。2モデルを比較してみた。

まず異なるのが炊飯の仕組みだ。愛知ドビーはヒーター部にIHコイル(底面)とアルミヒーター(側面)を採用。ガスコンロのじか火と同じように鍋を包み込む立体的な加熱で、米をかき混ぜて炊き上げる仕組みだ。

外釜と内釜を使う2重方式を採用しているのがバルミューダ。200mLの水を注いだ外釜に、米と水が入った内釜をセットし、全体を"蒸し炊き"にする。蒸気を使えば釜が100℃以上にならず、激しい対流は起きない。そのため「米の表面を傷つけず、うまみを逃さない」(バルミューダ)という。

炊いたご飯の味ではそれぞれの方向性の違いがはっきりと出た。

非常に好印象だったのが愛知ドビー。炊き上がりは全体的にみずみずしさがあり、艶感が非常に高かった。べたつきもなく、口に入れるとすぐにほぐれる。しゃっきりとした食感がありながら、甘みや香りも際立っていた。

バルミューダは、ご飯の粒立ちをより強く感じられる半面、味や香りは比較的あっさりしていた。愛知ドビーのように口に入れた瞬間にぐっと感じる甘みはないが、かんでいると味が出てくる印象だ。特に硬めのご飯が好みの人には向いているだろう。

ポトフやカレーも作れる愛知ドビー

機能の豊富さでもリードしたのは愛知ドビーだ。最大5合の炊飯に対応し、白米、玄米それぞれにおこげモードを用意。調理モードも秀逸で、無水調理や低温調理にも使える。ローストビーフやポトフ、無水カレーなども作れた。火力が高く、チャーハンも作れる。鍋をそのまま直火(じかび)調理に使える点も評価できる。

バルミューダの炊飯モードは、白米、白米早炊の他、玄米、炊込、おかゆの5種類。炊飯容量は最大3合のため、3人以上の家族ではやや物足りなさを感じそうだ。「蒸気で蒸す方法で5合の米をおいしく炊くことは現状では難しい」(バルミューダの寺尾玄社長)という。炊飯器としては十分だが、調理モードは非搭載であるなど、機能の豊富さでは愛知ドビーに及ばない。

実際の使い勝手や手間はそれぞれ一長一短の印象。愛知ドビーは、鍋と蓋のシンプルな構造で洗い物の数は少ないが、鋳物のため重く、調理時は熱くなるので取り扱いには注意が必要だ。また、鍋には水位線がなく、炊飯には専用の計量カップが必要になる。

バルミューダの内釜には水位線があり、非常に軽く扱いやすかった。ただ、炊飯時に外釜に水を入れる必要があったり、2つの釜を洗うなど、一般的な炊飯器よりやや手間がかかる。また、3合炊きモデルとしてはサイズが大きめの印象。

愛知ドビーの実勢価格は約8万6000円(税込み)で、バルミューダの2倍近い。だが、調理もできる機能の豊富さや、炊き上げた米の甘みや香りは価格差以上の大きな魅力といえる。鍋の重さなど、取り扱いに注意が必要ではあるが、ご飯の味を重視するのなら買って間違いのない一品だ。

結論:炊飯だけでなく調理機能も充実、価格以上に魅力的な愛知ドビー



 炊き上げた米のおいしさをしっかりと感じられる愛知ドビー。米の粒が際立ち、弾力のある食感と強い甘みや香りを両立できる炊飯器といえる。調理モードを搭載し、炊飯以外のさまざまなレシピに対応するのも大きな魅力。価格は高めだが、その価値は十分にある。

(ライター コヤマタカヒロ、写真 近森千展)

[日経トレンディ2017年4月号の記事を再構成]

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