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飲み会、財布不要に アプリで割り勘・クレジット決済 代表者以外にポイント付与も

2017/4/18

 最近、飲み会で割り勘にするときなどに使える便利なアプリが増えていると聞きます。どんなサービスなのでしょうか。

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 財布は持たずにスマートフォン(スマホ)だけ持って飲み会へ――。個人間で送金や割り勘ができるアプリが次々と登場している。個人がお金をやりとりする場合、従来は現金で受け渡したり、銀行振り込みなどを利用したりする必要があったが、いまはスマホさえあれば用が足りる。

 昨年までにLINEとヤフーがサービスを始めたほか、今年1月にはエニーペイ(東京・港)の「paymo(ペイモ)」、4月にはKyash(キャッシュ、同)の「キャッシュ」などのアプリも登場。いずれも送金や支払時の手数料は無料だ。

 アプリで送金するお金の支払い方法はサービスによって異なる。LINEとヤフーは銀行口座から移すかコンビニエンスストアで払うのが原則だが、ペイモとキャッシュはクレジットカードが使えるのが特徴だ。

 例えば5人が飲み会に参加し、代金2万円を割り勘にする場合。現在は代表者がクレジットカードで支払うと、残り4人は代表者に4000円ずつ現金で渡すのが一般的だ。当然クレジットカードのポイントは代表者にしか付かない。

 しかし、ペイモやキャッシュを使って代表者に4000円を送れば、代表者以外も4000円をクレジットカードで支払ったことになり、ポイントが付く。

 LINEとヤフーは送金機能を利用する前に本人確認が必要だが、ペイモやキャッシュは不要。個人間の送金・割り勘アプリがより身近になったといえるが、注意点もある。

 ペイモはレシートが確認できる飲食店での割り勘にのみ使える。子どもに小遣いをあげたり、友人に借りたお金を返したりといった、店への支払いを伴わないお金の移動には使えない。代表してお金を払った人の「収納作業を代行する」というのがサービスの仕組みであり、「送金とは異なる」(エニーペイ)からだ。

 キャッシュはどのような使途でも送金できるが、受け取ったお金を現金で引き出すことはできない。受け取ったお金はアプリ内の「仮想カード」にチャージされ、VISA加盟店で使える。現在はインターネット通販での利用が原則だが、「今夏をメドに実店舗でも使えるようにしたい」(キャッシュ)という。

 飲食店の割り勘だけでは物足りないとか、現金で受け取りたいという目的があるなら、LINEやヤフーのサービスが向いている。個人間のお金の移動を担うサービスは日本ではまだ始まったばかり。一長一短があるので、自分に合ったサービスを選ぼう。

[日本経済新聞朝刊2017年4月15日付]

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