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昇進が支出増の原因に おごられた部下も「実は負担」 家計再生コンサルタント 横山光昭

2017/4/19

PIXTA

 「お金を使いすぎる自分を何とか直したい」と相談してきたのは、金融機関に勤務する独身男性のJさん(44)。ここ2~3年で昇進が2度あり、収入がアップ。お金があるということで気が緩み、財布のひもも緩むようになったようです。

■「若い社員を応援したい」

 支出が増えた理由をよくよく聞くと、どうやら昇進が原因でした。

 昇進で部下が増え、いろいろ頼られるようになったJさん。「収入の少ない若い社員のために」と、食事をおごって応援したいという気持ちが強くなりました。

 「部下に誘われたり、部下が食事に行きたそうなそぶりを見たりすると、断れなくて。行くと『お金を出さなくてはいけない』という気持ちになって」。Jさんは飲んで気が大きくなったり、電車がなくなったりしたときにタクシーを使うこともしばしばありました。

 食費は外食ばかりでほぼ自炊しておらず、毎月7万円ほどかかっています。スマートフォン(スマホ)は大手キャリアのものを使用しており、日用品では男性化粧品にかなりお金を使っていました。趣味の読書のために、毎月10冊前後の書籍を購入するそうですが、読めずにたまっているものもあります。サプリも飲み切れずにたまっています。

 兄貴肌に見えましたが実は意志が弱く、情けに弱い、よい人なのだろうと思いました。ですが、それではお金はためられません。自分の軸をしっかり持ってお金を使うようにならなくてはいけません。

■まず炊飯器を購入

 支出を削減する策はいろいろありそうです。まず炊飯器を買ってもらいました。Jさんは自炊をせず、炊飯器すら持っていなかったのです。とりあえずお米だけ炊き、朝食は自宅でふりかけやつくだ煮などとともに簡単に済ませます。できれば職場にもごはんを持っていき、おかずだけ買って食べるようにしてもらいます。夕食もできるだけ自宅のお米を食べると約束しました。自宅で食事をすることに慣れてほしかったのです。

 炊飯器や電子レンジの使用が増えたことで電気代が少し上がりましたが、自宅で米を炊くということだけで外食が減り、総菜などを上手に取り入れることができるようになったので、食費は2万円以上減らせました。

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