ワイガヤ授業が麻布流 教師も鍛えるやんちゃ秀才麻布中学・高校の平秀明校長に聞く(下)

もともと麻布は自由闊達(かったつ)を是とし、生徒の自治を認めてきた学校だ。入り口の入試段階でも「自分の頭で考え、表現する生徒」を積極的に受け入れてきた。

入試は記述式が中心

麻布高校の門

ある大手の進学塾幹部は「麻布は受験対策がとりづらい。暗記力を問うのではなく、記述式が中心だ」という。国語には必ず長文読解が出題され、算数は正解よりもその過程の考え方や計算などが重視される。

国算理社のどの教科でも、最低限の知識は必要とされるが、それ以上に自由な発想と読解力が求められる。結果、「あれっと思うような子が合格するケースがある。普段の模試の点数が高くないのに、個性的な子が通ったりする」(進学塾)という。

入学後も麻布は徹底的に生徒の「書く力」を磨く。中3時に国語で卒業共同論文を課し、高1時に社会で各自の問題意識をテーマにした基礎課程修了論文を書かせる。「論文」は通常は大学卒業時に書くものだが、麻布では中学からスタートする。

「ここの書棚の本が論文の課題となる本ですよ」。平校長が案内してくれた麻布の図書館は大規模な施設だ。創立100周年記念館の2、3階にあり、7万8千冊に及ぶ本が並べられている。高価な書物もあるが、ユニークなのは一般の娯楽系雑誌やDVDも数多く置かれていることだ。大きな書棚には複数の著名小説家の同じ本が10冊以上もずらりとそろえられている。

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