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学校のリーダー

ワイガヤ授業が麻布流 教師も鍛えるやんちゃ秀才 麻布中学・高校の平秀明校長に聞く(下)

2017/4/22

麻布中学・高校の平秀明校長(同校の図書館で)

東京の名門私立校、麻布中学・高校(港区元麻布)は国を代表する政治家や経済人、文化人など多様なリーダーを輩出してきた。完全中高一貫制の麻布生は、自由を謳歌し、自治を守りながら、東京大学の合格者ランキングで常に上位をキープしている。麻布の人材育成の強さの秘密に迫る。

■麻布の授業は双方向

「こんなはずじゃなかった」。4月に新任教師として麻布の教壇に立った教師は2~3カ月後にはこうぼやくと、平秀明校長は明かす。

麻布中高の1学年の生徒は約300人。教師は92人。ここ数年で、団塊の世代の名物教師たちが65歳の定年を迎え、若い教師に大幅に入れ替わっている。いずれも公募で、選び抜かれた有能な教師たちだ。ただ、麻布出身者は14人ほどで、大半の新任教師は麻布独特の授業の空気感を知らないため、まずは面食らうという。

麻布では一方通行の講義は受け入れられない。教師が一言話すと、生徒は鋭い質問を返す。少しでも間違った話をすると、すぐ指摘され、からかわれる。常に授業は「ワイガヤ」の双方向だ。

■有能な生徒は教師を無視も

「いや、相手をしてくれる生徒はいい方。完全に無視する生徒もいる」(平校長)。高1クラスでも大学領域の学力に達している生徒が少なからず存在する。そんな生徒は勝手に自分の好きな本を読んだりして、教師を相手にしない。平校長は麻布から東大工学部を卒業後、同教育学部に学士入学して母校の数学教師となった。

それでも「この子の数学力はすごい」と驚かされる生徒は少なくなかった。そんな麻布生を満足させるため、教師陣はまず生徒に認められるための教える力を磨く必要がある。自分は教師だから命令に従えといって従うような生徒はいない。

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