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油はオリーブオイルに それだけで「血管老化」予防?

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日経Gooday(グッデイ) カラダにいいこと、毎日プラス

日本人の食卓に合うエキストラバージンオリーブオイルの取り入れ方を発信する「オリーブオイル健康ラボ」は、3月にオリーブオイルの健康効果と手軽な活用法を教えるセミナーを開催。内科・循環器科専門である池谷医院(東京都あきる野市)の池谷敏郎院長が、血管の老化を防いで健康に保つことの重要性と、そのための食生活について講演した。その内容をダイジェストでお届けしよう。

突然死の原因のほとんどが心臓や脳の血管の疾患

近年、突然死で命を落とした方々に関する報道が増えている。突然死とは、予期せぬ病気を発症後、24時間以内に亡くなることをいう。救急搬送された病院で亡くなる場合もあり、自宅の布団や風呂の中で亡くなっているケースも多い。

池谷院長は「突然死で亡くなる人は年間8万~10万人もおり、その60%が心臓の疾患で、20%が脳血管疾患。心臓や脳の血管が詰まったり、破れたりすることが、突然死の主な原因となっている」と話す。

加齢や生活習慣病などにより動脈硬化が起こると、血管の内側の壁がこぶ状に厚くふくらむ。このこぶはプラークと呼ばれ、プラークができると血管が狭くなるために、血液の流れが悪くなる。すると、心臓や脳の血管が詰まったり、破れやすくなり、脳血管疾患や心疾患の原因となる。

健康寿命を長くするために血管力を高めよう

突然死も怖いが、長期間介護を受ける状態も避けたいもの。そして要介護状態になるかどうかも、血管の状態と関係している。介護を受けないで自分の力で生きられる年月を健康寿命と呼ぶ。

厚生労働省が発表した2014年の簡易生命表によると、日本人男性の平均寿命は80.5歳で、女性は86.8歳。また、厚生労働省が算出している健康寿命(2013年)は、男性が71.2歳、女性が74.2歳だ。したがって、男女ともに約10年は何らかの介護を受けるということになる。

介護が必要になった原因は、「脳血管障害(脳卒中)」が24.1%で最も多い(2010年国民生活基礎調査概況 厚生労働省)。つまり、血管の老化を防ぐことは、突然死予防だけでなく、要介護状態の予防にもなるということだ。

そうした背景から、池谷院長は「血管力」の重要性を提唱している。血管力とは池谷院長の造語で、血管がしなやかさを保ち、内壁がなめらかでプラークがなく、血液が正常に循環する力を意味する。

池谷院長によると、血管力は健康維持だけでなく、肌の美しさにも大きく影響している。例えば、肌に良いといわれる食物をとり、腸内環境を整えていても、血管にトラブルがあれば、大切な栄養素を皮膚の組織まで運ぶことができない。血管力を高めて血管年齢が若返ると、肌も若返るのだ。

動脈硬化の指標となる「EPA/AA」比率って?

「血管の老化には、摂取する脂肪酸のバランスが関係している」と池谷院長は言う。なかでも、動脈硬化の指標として注目されているのが、EPA(エイコサペンタエン酸)とAA(アラキドン酸)という2つの脂肪酸だ。

脂肪酸のうち不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれ、多価不飽和脂肪酸はさらにEPAやDHA(ドコサヘキサエン酸)などのオメガ3(n-3)系と、リノール酸などのオメガ6(n-6)系に分けられる。そして、このリノール酸が体内でAAに変わる。

細胞膜上でAAが過剰になり、EPA/AA比が低くなると、血管の炎症が促進され、動脈硬化が起こりやすくなる。逆に、EPA/AA比が高いと、炎症抑制効果が働き、動脈硬化が起こりにくいことが分かっている。「そのため、EPA/AA比を高くするための食事が重要になってきます」(池谷院長)

では、EPA/AA比を高くするには、どんな食生活を送ればいいのだろうか。

EPAは青魚に含まれるため、青魚をたくさん食べてEPAをとることも効果的だが、現代の日本人の食生活で青魚を十分にとるには限界がある。そこで、AAのもととなるリノール酸の摂取量を減らせば、EPA/AA比を高くすることができる。「食事に使う油を、リノール酸を多く含むサラダ油から、リノール酸の含有量が少なくオレイン酸をメインに含むオリーブオイルに替えることをおすすめします」(池谷院長)

「魚をよく食べていても、調理にサラダ油を使っている人は、血液を調べるとEPA/AA比が低い。そこで、食事指導によってサラダ油をオリーブオイルに替えるとAAの値が明らかに減り、EPA/AA比が改善します」と池谷院長。

血管の老化を防ぐひとつの方法として、ドレッシングや炒め物、揚げ物などに使う油をサラダ油からオリーブオイルに替えてみてはどうだろうか。

池谷敏郎さん
 医療法人社団池谷医院院長、東京医科大学客員講師。東京医科大学医学部卒業後、同大学病院第二内科に入局、血圧と動脈硬化について研究。1997年、池谷医院理事長兼院長に就任。専門は内科・循環器科。総合内科専門医、循環器専門医。「血管がぐんぐん若返る!! 豆乳オリーブオイル」(集英社インターナショナル)の監修のほか、「『血管を鍛える』と超健康になる!」(三笠書房刊)など著書多数。

(ライター 芦部洋子)

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