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夫婦が収入合算で住宅購入 生命保険どう見直す? ファイナンシャルプランナー 竹下さくら(2)

2017/5/12

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 子どもが大きくなって手狭になったので、今年、家を買いました。ちょうど良い機会なので、保険を見直したいのですが、注意すべきポイントはありますか。なお、住宅ローンは夫婦の「収入合算(連帯保証)」で銀行から借りています。(Hさん、神奈川県在住、33歳)

 ライフプランの上で保険を見直すのに適したタイミングがいくつかあります。中でも、住宅購入時はまさに絶好のチャンスです。特に夫婦の場合、賃貸暮らしの時はとりあえず夫が生命保険に入り、妻は無保険というケースが多いのですが、共働き夫婦であれば住宅購入を機に大幅に保険を見直すケースは結構、多いのです。

 意外かもしれませんが、場合によっては妻のほうが夫よりも多額の生命保険をかける必要があるというケースも。「どうして?」と思った方は、Hさんのケースで確認してみましょう。

【相談者プロフィル】
相談者:Hさん(33歳男性、会社員)
家族:妻(31歳、パート勤務)、子ども1人(0歳)
【加入している保険】
Hさん:
 ・生命保険(死亡保障3000万円)
 ・学資保険(子どもが18歳になったときに300万円)
 ・医療保険(入院日額7000円など)
妻:
 ・医療保険(入院日額5000円など)

■住宅ローンが生命保険に影響

 住宅購入のタイミングで生命保険を見直すときにまず確認することは、誰がどのような形で住宅ローンを組んでいるかです。

 主な債務者が夫の場合で、妻にも収入があるため夫婦で返済を担う住宅ローンの組み方には(1)収入合算(連帯保証)(2)収入合算(連帯債務)(3)ペアローンの3つがあります(表A)。

表A

 妻の団体信用生命保険(団信)の欄を見ると、ペアローンなら妻も団信に加入できますが、(1)(2)の収入合算では、基本的に加入できないことがわかります。

 ちなみにペアローンとは、夫婦や親子がそれぞれ住宅ローンの審査を受けて借りる住宅ローンのこと。

 一方、Hさんが利用した(1)収入合算(連帯保証)は、主な借入者であるHさん1人の収入では希望の額を借りられない場合に、妻の収入も合算することで借入可能額を増やすという一般的な借り方で、銀行など多くの金融機関で広く取り扱われています。なお、(2)の収入合算(連帯債務)は一部の金融機関で取り扱っています。

 さて、団信に話を戻しましょう。団信とは、住宅ローンを借りている人が死亡したり、高度障害状態になったりした際に、保険金が融資元の銀行などに支払われ、住宅ローンの残債が完済されるという仕組みの保険です。遺族にとっては、借金(住宅ローン)が無くなる一方で家は残るので、住宅ローンを組む際には入っておきたい保険のひとつです。

 Hさんが利用した収入合算(連帯保証)という借り方の場合、Hさんは団信に加入しているので、Hさんが亡くなった場合は住宅ローンは完済されてなくなります。けれども、妻は団信に加入できないため、妻が亡くなったら何も変わらず、そのまま住宅ローン返済が続いていくことを意味します。

 もし、Hさん一家の家計支出がHさん1人の収入でまかなわれていて、妻の収入はすべて貯蓄に回しているというような状況であれば、妻の死亡時に備える生命保険はさほど気にしなくても大丈夫でしょう。

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