罪悪感のないお菓子 最新「ギルトフリー」をチェック
いま海外では、ギルトフリーのスイーツが花盛り。ギルトフリースイーツ(スナック)とは、「おいしいけれど体に悪くない。だから、食べても罪悪感(guilt)がないお菓子」のこと。あくまで感情的なものなので、必ずこうという定義はありませんが、一般的には添加物や化学調味料を使わず自然素材だけを使っていたり、カロリーが控えめで栄養が豊富だったりします。
ヘルシーなスイーツというと、味がいまひとつというイメージをもつ人もいるかもしれませんが、いま日本にも登場しているギルトフリースイーツはおいしさや見た目にもこだわった女性の心をくすぐるものばかり。人気の最新ギルトフリースイーツを紹介します。
オーストラリア発祥のギルトフリースイーツ「ブリスボール」
2016年夏にオープンした「FOOD JEWELRY(フードジュエリー)」は、オーストラリア発祥のギルトフリースイーツ「ブリスボール」の専門店。実店舗はなくオンライン販売を中心としたスイーツブランドです。
ブリスボールとは、ドライフルーツやナッツをくだいて混ぜて丸めたボール状のスイーツ。オーストラリア発祥で、もともとはヨガをする人たちが手作りしていたおやつですが、現地オーストラリアでは最近カフェなどでも売られるようになりました。
FOOD JEWELRYのブリスボールは、「No Sugar(砂糖なし)」「No Gluten(グルテンフリー)」「No Additives(添加物なし)」がコンセプト。カラフルですが着色料はもちろん入っておらず、ボールの色は素材そのものの色合いです。たとえば、ピンク色の「イチジク×くるみ」のブリスボールにはビーツパウダーが使われています。
実際に食べてみると、しっとりとした食感のなかに、ナッツやドライフルーツのカリッとした歯ごたえが感じられ、直径2.5センチ程度ですがとても食べごたえがありました。10種類のフレーバーがあり、「イチジク×くるみ」はほのかな酸味がアクセント。抹茶の風味が豊かな「抹茶×パンプキンシード」もクセになるおいしさです。どれも砂糖不使用ですが自然な甘さがあり、まろやかな味です。
商品は20~40代に人気とのこと。「スイーツタイムや朝食、ちょっと小腹がすいたとき、夜のワインのお供に、など幅広いシーンでお楽しみいただけます」とFOOD JEWELRYのPRを担当する橋田さん。パッケージがおしゃれなので、ちょっとしたギフトとしても喜ばれそうです。オンラインショップ以外には、催事やFOOD JEWELRYのパートナーストアであるコールドプレスジュース専門店「EJ JUICE&SOUP麹町本店」でも購入できます。
オフィスへのお届けも可能 ギルトフリースナックの定期購入サービス
宅配専門のギルトフリースナック専門店として、2016年2月からギルトフリースナックの定期購入サービスを提供しているのが「スナックミー」です。配送は月1回、または2回から選択でき、事前アンケートや評価をもとに一人ひとりの好みやこだわりに合わせてセレクトした6種類のギルトフリースナックをセットにして送ってくれます。
スナックミーのスナックは、人工添加物、上白糖、化学調味料不使用が基本。さらに、グルテン(小麦)不使用、動物性食材不使用、砂糖不使用など、特定のニーズに対応したスナックも多数用意されています。アイテム総数は150以上にのぼり、定番のチップスやクッキー、ドライフルーツやナッツ、焼き菓子まで多彩。オリジナルが約半数、残りの半数はこだわりをもつ全国各地の生産者から仕入れているそうです。
利用者のリクエストから生まれたというオリジナルの「ギルトフリーショコラ」は、有機ドライフルーツを使ったチョコ風スイーツ。食べてみると、レーズンやデーツの甘味がしっかり感じられ、ドライフルーツならではのかみごたえもあって、砂糖不使用とは思えないほどの満足感がありました。
「SNSなど口コミで人気が広まり、広告掲載を一切していませんが月に10%以上成長しています。利用者の90%以上が女性で、オフィスに届けてほしいという女性も多くいます」と代表の服部慎太郎さん。オフィスで働く女性には、つまみやすいグラノーラや、紅茶やコーヒーにも合うビスコッティなどが人気だそうです。
健康は気になるけれど、甘いものもやめられないという人にとって、救世主ともいえるギルトフリースイーツ。甘いものを食べるのは、忙しい日々のなかで至福のひととき。せっかくなら罪悪感をおぼえることなく、思いっきり楽しみたいですね。
(取材・文 GreenCreate)
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