機能がそそる北欧雑貨 針と糸なく一瞬でボタン付け
北欧雑貨といえば、かわいらしい柄の小物と思い込んでいないだろうか。「北欧こそ、暮らしを便利にする機能性をふんだんに盛り込んだものづくりをしている」と、イーオクトで北欧の日用品輸入に携わる高橋啓子氏は言う。
例えばIKEAは、家具だけでなく便利な日用品を多数ヒットさせている。Qi規格の非接触充電機能付き商品もいち早く手がけた。置くだけで充電できるステーションが、ランプと一体に。シンプルな家具に先進的な機能がさりげなく盛り込まれている。スウェーデンで発明された「tic」は、裁縫セットがなくともワンタッチでボタンを付けられる、ありそうでなかった商品だ。
さらに、男性に向くクールなデザインのものも続々と上陸。2017年3月に日本で本格販売を始めたばかりのデンマークのニュアンスは、無駄を省くという哲学を持ち、ストイックな雰囲気の小物やキッチン用品を展開。ステンレススチールとオーク材を組み合わせた「iPadスタンドペン」は、どんな部屋にもマッチする。
スウェーデンの清掃用品ブランドのスマートは、昨年立ち上がった新ブランドだ。「ダストパン」は、アルミとウッドのスタイリッシュな印象で、インテリアとして置ける。
過酷な用途に耐えられる職人芸で生まれたかご
実勢価格1万8360円(税込み)
1922年に、スウェーデンで漁業や農業用に誕生したかご。耐酸性ステンレス鋼のワイヤをつなぎ目なく編む職人芸で作られていて、抜群の耐久性を誇る。
自立するしゃれたほうきとちり取り
実勢価格8208円(税込み)
軽くて丈夫なアルミの柄に、木製の持ち手が付いたほうきとちり取り。部屋の隅に立ててもさまになる自立型のデザインで、掃除がおっくうにならない。長身の人も腰をかがめず使える。
針と糸を使わず数秒でボタン付けができる
実勢価格518円(4個セット。税込み)
糸と針を使わずボタン付けができる画期的なキット。応急処置に活躍し、洗濯を繰り返しても取れない。6色展開。工業デザイナーのカロリーナ・ラントフォースがビジネスアイデアコンテストでの優勝を機に商品化した。世界各国に販売網を拡大している。
スマホを置くと充電可能、1台2役の優秀ランプ
実勢価格7999円(税込み)
Qi規格のスマホを充電できるステーションと、LEDランプが1つになった優れもので、iFデザイン賞を受賞。未対応のスマホは、専用カバー(税込み2499円)を取り付ければ使用可。
歩きながら床掃除も完了!?
実勢価格378円(税込み)
マイクロファイバーのモップが付いたスリッパ。「うちに来てくれると、床掃除もできて助かる」と、来客時に盛り上がれる。
糸とじ製本のシックなノートに銀の文字が浮かび上がる
実勢価格 ノート1512円、ペン918円、ステープラー1080円(いずれも税込み。ノメスコペンハーゲン)
07年に設立された生活雑貨ブランドのノメスコペンハーゲンが展開する文具。「カラーノートブック」は表紙と同色の中紙を糸とじ製本し、ハードカバーを付けた高級感のある一品。白やシルバーのジェルペンが鮮やかに映える。中紙はミシン目入りで、切り離してメモとしても使える。生き物のように見えるステープラーも、遊び心抜群。
角材のような木のルーラー、モダンな文房具が目を引く
ルーラートライアングル 実勢価格 3564円
ルーラーキューブ 同 1080円
Phi シザース L 同 6480円
(いずれも税込み)
02年にデザイナーのロルフ・ヘイとアパレル会社の「ベストセラー」が設立した、注目のインテリアブランド。角材のようなモダンな定規やスタイリッシュなはさみは、存在感がありギフトにも向く。
エレガントにタブレットを使う
実勢価格8640円(税込み)
オーク材とステンレスを使ったクールなタブレットスタンド。北欧諸国のデザイナーが集うデンマークのブランド、ニュアンスが得意とする異素材の組み合わせ。ステンレスパーツは、角度を3段階に調節できる。
コンパクトに持ち運べるはさみ
実勢価格1296円(税込み)
17世紀に創業した刃物メーカー、フィスカースの携帯はさみ。刃先がカバー内に収納される。重さは16g、折りたたみ時の長さは6cm。ハンドル穴に通してキーホルダーに付けてもいい。
フィンランドの国民的貯金箱
実勢価格1026円(税込み)
フィンランドで30年以上愛される手のひらサイズの貯金箱。もともと、銀行が子供へのプレゼントとして作っていた。専用の鍵がないと開かない設計で、割らずに何回も使える。
革をリサイクルしたペンケース
実勢価格1728円(税込み)
バッグなどの製造工程で出たレザーをリサイクルした、フィンランド発のペンケース。上質な革の感触と、ゴムで留めるカジュアルさが同居する。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2017年5月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。