コンビニワイン買いの9本 レベルに驚嘆、価格に感嘆

ロス・ヴァスコス(500ml)
▼ロス・ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン 
▼ロス・ヴァスコス カベルネ・ソーヴィニヨン 
税込み980円 
※500mlサイズはファミリーマートの専売商品

高級路線のローソン、新発売の成城石井コラボ商品に注目!

3社のうち高級路線をひた走るのがローソンだ。「価格帯は1000円以下と1500円以下が中心」(ローソン広報)と、3社のうち一番ワインの価格帯が高い。大注目は、グループの高級スーパー「成城石井」と共同開発し、17年3月29日に発売したボルドーワインの赤3種類。これは期待できる、とさっそく試飲した。

第一の感想は、「黒船襲来!」。コンビニワインのレベルを超越し、2000円台のボルドーと比べても遜色ないレベルだ。

まず、華やかな樽の香りが好きな人にすすめたいのが、成城石井で人気No.1ワインのシャトーのオーナーが監修した「バロン・ラ・ヴェリエール」だ。うっとりとする、バニラの甘い香り。ほどよい渋みはあるが、タンニンはなめらかで、凝縮した赤いプラムのような果実味と、チョコレートのフレーバーもある。試しにチョコと合わせてみたところ、どんぴしゃり。食事系だと、焼肉やすき焼きなど甘辛い味わいと相性が良く、これからの時期、バーベキューにも活躍しそう。

使い勝手の良さなら、「シュヴァリエ・ド・ランシュ」だろう。メドック格付け5級シャトー「ランシュムーサ」を所有するボリーマヌー社が手がけたボルドーワインだ。香りは控えめだが、少し時間をおいて空気と触れさせると、新鮮なベリーの香りと杉やスモークのアロマが出てくる。酸味も強すぎずバランスのとれた味わいで、渋みも比較的穏やかだ。主張し過ぎない分、3本のうち食事に一番合わせやすいワインで、食事時に3本飲み比べたところ、一番減りの早かったワインだ。

生粋のフランスワイン好きには、ワイン単体でも楽しめる「ラ・シャルトリューズ・ド・セナック」がおすすめだ。格付けシャトーのセカンドワインといわれても違和感のない高級感のあるラベルにもひかれる。タンニンは多いのにまろやかで、女性的でやわらかい。カシスやチェリーなど酸味のあるフルーツに、杉の木や黒こしょうが混じる複雑なアロマで、レベルの高さに感心した。聞くと格付け1級に相当する実力を持つ「スーパーセカンド」として人気の高い「シャトーパルメ」のオーナーが手掛けたワインというから納得だ。

これが税込み1080円というから驚く。品質からすると信じられないほど手頃な価格で提供できるのは、原材料調達や商品開発において両社が連携を取った結果だ。今回の商品は定番化していく予定だというので、見かけたらぜひ試してほしい。

シュヴァリエ・ド・ランシュ(左)、バロン・ラ・ヴェリエール(中)、ラ・シャトリューズ・ド・セナック(右)
▼成城石井 シュヴァリエ・ド・ランシュ 2015 750ml 
▼成城石井 バロン・ラ・ヴェリエール 2015 750ml 
▼成城石井 ラ・シャトリューズ・ド・セナック 2015 750ml 
税込み1080円

注意しておきたいのは店舗ごとの違いだ。3社とも「本部からの推奨商品はあるが、裁量は店舗ごと」と口を揃えており、筆者の近所のコンビニでも売場には面白いほどの違いが見られた。駅前の百貨店1階の路面店では、他では見なかった可愛いラベルのワインが豊富など、客層による品ぞろえの違いがある。次に、ワインはすべて常温保存の店舗もあれば、泡白のみならず赤まで冷蔵コーナーに置かれている店舗もあり、保管状態にも差が見られた。さらに、前年のボージョレ・ヌーボーをそのまま置いてある店もあれば、春夏向けなのかスパークリングや辛口白ワインを冷蔵コーナーに豊富にそろえている店舗もあり、売り場の季節感の違いも目についた。

(ライター 水上彩)

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