2017/4/24

オリパラSelect

ポイントは日本ならではの「かわいい」だ。「Is this かわいい?」。小林さんは訪日客に施術後、頻繁にこう聞かれる。「石原さとみさんみたいに」と日本の女優の名前を挙げる人も。「韓国の美は作られた感じがあるけれど、日本はナチュラル。それが日本の『かわいい』」(キャンディーさん)

外見満足度、日本は最下位――。ドイツの調査機関が世界22カ国の2.7万人を対象に、「自己の外見に対する満足度」について調査したところ、日本は最下位だった。外見コンプレックスのある日本人。だからこそ自然にかわいく見せるワザを身につけている。

「すしネイル」も訪日客に人気のデザイン

「どれにしようかな。あ、開運だって。これにします。これで今年は大丈夫♪」。東京・豊島のネイルクイック池袋サンシャインシティ店。20代と40代の中国人女性2人が決めたのは、風水で有名なドクターコパさんが監修した今年の開運ネイルだ。

中国人に人気のきらきらした「開運ネイル」(東京都豊島区のネイルクイック池袋サンシャインシティ店)

日本の「かわいい」パワーが発揮されるのはネイルサロンも同様。同店では約1年前から訪日客が増えており毎週数人は来店。「最近では外国人だけの日もあるほど。アジアだけでなく、中東や欧米の人も多い」とネイリストの王雨時さん。

パールのようなきらきらした素材をのせたりする開運ネイル同様、「春は桜、夏なら金魚といった繊細なデザインが日本らしくてかわいいと人気」と王さん。漢字を書いてほしいというリクエストもあるそうで「なぜか『株』と書いたことも」。「すしネイル」も反響は大きい。

ドラッグストアでのショッピングも「かわいい」がキーワードになり始めている。これまでパックや洗顔料、化粧水など、基礎化粧品一辺倒だったが、今伸びているのが、かわいいを作れるメーキャップ用品の“色もの”だ。購買データ分析のカスタマー・コミュニケーションズによると、チークやアイブロウ、口紅の売れ行きは17年1月に前年同月と比べ1~4割増えた。「お土産用だった爆買いから、自分のための購入になってきた」(烏谷正彦次長)