ヘルスUP

日経Gooday 30+

誤解だらけの肩こり解消術 ストレッチは静より動で 人気トレーナー・中野ジェームズ修一さん直伝 肩こり解消テク

日経Gooday

2017/4/7

「大きなプレゼンの前や失敗が許されない仕事の時に肩がこるのは、僧帽筋が縮むため。そんな時は、先ほどの肘回しに加えて、両手を体の前で合わせてから頭の上に持っていき、大きく外側に開く動的ストレッチも合わせてやるといいでしょう。これも20~30回はやってください。1日1回とは言わず、何度繰り返してもいいですよ」

肩甲骨が開くことを意識しつつ手のひらを体の前で合わせ、足を肩幅に開いて立つ。そのまま腕を頭上に動かし、頂点で手のひらを外に向ける。肘をできるだけ後ろに引くようにしながら、かつ肩甲骨を寄せるようにしつつ腕を下ろす。やはり20~30回繰り返す(イラスト 平井さくら)

肩の筋肉を普段から積極的に動かし鍛えている、オリンピックに出場するような水泳選手でさえ、レースの前には緊張で僧帽筋上部が拘縮し、肩こりを訴える人がいるという。ましてや、それほど鍛えていない一般人なら肩がこるのは当たり前のことだ。

「肩や肩甲骨周りを動かすことは、肩こりだけでなく緊張感をほぐすことにもつながります。筋肉からの刺激で、脳が感じている精神的なプレッシャーを和らげる効果も期待できるのです」

肉体的な症状だけでなく、精神的な面も柔軟にしてくれる動的ストレッチ。実はこれは、中野さんがフィジカルトレーナーとして関わり、2015~17年の箱根駅伝三連覇、そして、全日本と出雲でも優勝し学生駅伝大会三冠を達成した青山学院陸上部の選手たちも実行している方法だ。普段のトレーニング前はもちろん、選手によってはスタート前の緊張をほぐすためにも実行している。

肩や背中の筋肉が硬くなって不快に感じる時、マッサージを受けるのもいいだろう。しかし、その前に、お金をかけずとも、自分でできる対処法があることを知っていれば、より快適な生活を送れて、仕事にも集中できるはず。動的ストレッチは、30代から覚えておきたい健康習慣の一つだ。

中野ジェームズ修一さん
フィジカルトレーナー/米国スポーツ医学会認定運動生理学士。1971年生まれ。日本では数少ない肉体面と精神面の両方を指導できるトレーナー。卓球の福原愛選手など日本のトップアスリートだけでなく、高齢の方の運動指導も行う「パーソナルトレーナー」として活躍。日本各地での講演も精力的に行っている。近著に「青トレ 青学駅伝チームのスーパーストレッチ&バランスボールトレーニング」(徳間書店)、「世界一伸びるストレッチ」(サンマーク出版)など多数。

(ライター 松尾直俊)

医療・健康に関する確かな情報をお届けする有料会員制WEBマガジン!

『日経Gooday』(日本経済新聞社、日経BP社)は、医療・健康に関する確かな情報を「WEBマガジン」でお届けするほか、電話1本で体の不安にお答えする「電話相談24」や信頼できる名医・専門家をご紹介するサービス「ベストドクターズ(R)」も提供。無料でお読みいただける記事やコラムもたくさんご用意しております!ぜひ、お気軽にサイトにお越しください。


ヘルスUP 新着記事

ALL CHANNEL