松山市には見どころが多い。ミュージアムから徒歩5分の場所には「秋山兄弟生誕地」がある。残された写真や関係者の証言などから兄弟の生家を復元し秋山兄弟の関係資料などを展示している。兄弟の銅像もある。約10分のビデオテープで子孫の方の貴重な証言を聞くことができる。

■司馬作品、ベスト5は 

「子規堂」は正岡子規の生い立ちの家の勉強部屋。遺品などが展示されている

 「子規堂」は伊予鉄道・松山市駅から徒歩5分。子規の生い立ちの家の勉強部屋を復元し、遺品などが展示されている。もともと司馬遼太郎は正岡子規への関心が深く、松山市を取材しているうちに「坂の上の雲」の構想を思い立ったという。  

小谷野氏は「司馬遼太郎の文章はやはりうまい」と話す。学校の授業では苦手だった日本史の概略を簡明な司馬作品で知ったという読者も多いだろう。しかし自らも2度芥川賞候補にのぼった小谷野氏は「司馬作品の本当の面白さは、実は創作したフィクションの部分にある」という。資料の多さに束縛されたりすることがないからだ。

小谷野氏が選ぶベスト5は(1)菜の花の沖(2)花神(3)胡蝶の夢(4)国盗り物語(5)箱根の坂――としている。この8月には「関ヶ原」の映画化も上映される。皆さんのベスト5はどの作品だろうか。

(松本治人)