家計

もうかる家計のつくり方

定年まであと10年 教育費「かけ過ぎ貧乏」にご用心 家計再生コンサルタント 横山光昭

2017/4/5

PIXTA

 「今からでも老後資金をつくれるでしょうか」と相談に来たのはパート主婦のUさん(49)。会社員の夫(50)は、あと10年で定年を迎えます。末のお子さんが独立して少し貯蓄ができるようになったため、効果的に上手にためていくにはどうしたらいいのかという相談です。

■子どもや孫にも残したい

 Uさんには、すでに家庭を持っている長男(27)、2年前に独立した長女(24)、今年独立する次男(23)の3人の子どもがいます。

 「自分たちの老後だけでなく、長女や次男の結婚資金や将来、孫にかかるお金も一部出せるぐらいお金をためたいです」というUさんご夫婦。現在の貯蓄額は150万円です。今まで子ども3人を大学に通わせ、末っ子は浪人したので予備校にも通わせました。

 子どもの教育費にお金がかかるばかりで、思うように貯蓄ができていません。年間130万円ほどボーナスが出るので、大半をためていたそうですが、子どもの奨学金の一括返済に充ててしまい、あっという間に貯蓄を減らしました。「親の都合で申し込ませた奨学金なのだから」と、返還はUさんご夫婦でしていたそうです。

 そんなUさんご夫婦の貯蓄を順調に増やしていくにはどうしらいいのでしょうか。方法を検討しようと、これまでつけていた数年分の家計簿を見せていただきました。

 確かにお子さんが大学に通っている間は収支ギリギリの家計でした。お子さん2人が同時に大学に通う時期もあり、その時期はやりくりがきつく、教育ローンを利用していたこともわかりました。

 全体的な収入は以前も変わりなく、夫婦共働きで手取り収入は合計42万円。夫の収入が上がらないときは奥さんが仕事を増やして収入を上げるなどして、バランスをとっていたそうです。

 子どもが全員独立したため、いまでは毎月5~6万円の余剰ができるようになりました。我慢して切り詰める生活をしてきたので、今後は自分たちも生活を楽しみたいという気持ちがあり、その費用にはボーナスを充てたいそうです。だから、まずは月々の収支をしっかりと管理し、老後資金づくりに励みたいということでした。

■小さな節約をコツコツ

 現状の家計を見ると、今までやりくりを頑張ってきただけあり、食費が高めではあるものの、他はよく節約されています。食費を削減し、水道光熱費、通信費を少し削ることを目指し、生活の仕方を工夫することにしました。

 食費は子どもが独立し2人になったので、つい面倒くさくなり、外食や総菜などをよく利用するようになっていたそうです。ご夫婦共それを自覚していましたので、もう少し自炊の比率を高めるようにしました。

家計

ALL CHANNEL