アウトランダーPHEV 理屈のエコカーが生きる道

なかでも注目は今回新設定された最高級グレード「S Edition」。小沢も早速乗ってみたが、まず目立つのは外装のブラッシュアップで、既に備えていた三菱自慢のワイルドマスクはブラックパーツが増えてより精悍(せいかん)に。インテリアも本革シートを標準装備し、全体に赤いステッチが入って微妙に高級化した。

インテリアはステアリングホイール、メーターフード、センターコンソールアームレスト、ドアアームレスト、本革シートにレッドステッチを施し、各種パネルをシルバーのジオメトリック調で統一

さらに乗り心地の良さで定評のあるビルシュタイン社製ダンパー(ショックアブソーバー)が装着され、走りのテイストが大きく変わった。なによりも特有のEV走行フィーリングを備えている。

PHVとしては巨大な12kWhのリチウムイオン電池や強力な電気モーターを装備しているのは先代と同じだが、より積極的にEV走行するようになり、加速レスポンスも向上。ひと言で言うと、より“EVっぽく”なった。最近常識になりつつある被害軽減ブレーキも歩行者対応になり、そのほかの先進安全機能も確実にアップデートしている。

もちろん最大の美点である大人5人が余裕で乗れる居住性やSUVらしく広いラゲッジは踏襲。2代目プリウスPHVに加速力やEV走行距離では負けるが、プリウスPHVが後席2人がけの4人乗りであることを考えると、今も十分魅力的な使えるPHVではある。300万円台スタートの価格帯も手ごろだし、プリウスPHVと合わせて今後の日本のPHVマーケットの伸びに大きく関わってくるに違いない。

ビルシュタイン製ダンパーを装着。乗り心地と操縦安定性が向上

つくづく理解と説明が難しいプラグインハイブリッド

ところで先日、少々ショッキングなことが起きた。プリウスPHVの動画撮影の際、スタッフが充電が切れた状態のクルマを持ってきたのだ。私は「PHVの試乗でEV走行が試せないなんてあり得ない!」と厳しく指摘したのだが、一方で、そんな状況に不思議と納得している自分がいた。

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