アウトランダーPHEV 理屈のエコカーが生きる道

三菱自動車「アウトランダーPHEV」。EV走行を優先させる新機能を採用するなど機能や装備を向上・追加した最上級グレード「S Edition」が2017年2月に追加発売された。税込み365万9472~478万9260円
三菱自動車「アウトランダーPHEV」。EV走行を優先させる新機能を採用するなど機能や装備を向上・追加した最上級グレード「S Edition」が2017年2月に追加発売された。税込み365万9472~478万9260円

いよいよ日本でも本気のプラグインハイブリッド(以下PHV)時代が始まった。PHVとは電池容量を増やし、半分電気自動車(EV)としても使えるようにした進化形ハイブリッドカー。フル充電状態から数十km電気だけで走れ、充電が切れたら燃費のいい普通のハイブリッドカーとして走れる。ある意味、宮本武蔵のような二刀流エコカーだ。

実は2012年にはトヨタ自動車が初代「プリウスPHV」を発売していたのだが、世界での販売数は約7万5000台にとどまった。同じプラットフォームのノーマル「プリウス」が250万台も売れたことを考えると振るわない結果で、その反省もあって2代目プリウスPHVは力を込めて開発された。専用エクステリアデザインやパワフルなデュアルモータードライブシステムの採用はその象徴ともいえる。

結果、17年2月に発売された2代目のプリウスPHVは、1カ月間の受注が約1万2500台。15年12月に発売されたノーマルのプリウスが、16年1月半ばまでに10万台も受注したことを考えると多少ものたりない気もするが、ウワサでは倍増ともいわれている次のPHV補助金待ちのユーザーも多いという。

なかなか読めない部分も多いが、PHVの本格普及には予想以上の時間がかかっている。

密かな名作PHVも全面ブラッシュアップ

一方、先日密かに注目のクルマが改良を受けた。三菱自動車「アウトランダーPHEV」。16年に発覚した燃費偽装でケチを付けたものの、初代プリウスPHVと同じ2012年に発売された本格派で、世界初の4輪駆動SUVタイプのPHV。日米はもちろん、PHV優遇制度を持つ北欧などで人気を博し、世界で12万台以上も販売されている。

全長×全幅×全高は4695×1800×1710mm。フロントフォグランプを LED(リフレクタータイプ)にし、消費電力を抑えている
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