2008年に11歳でSKE48に1期生として加入した松井珠理奈。同年10月発売のAKB48のシングル『大声ダイヤモンド』のセンターに抜てき。その後も、中心メンバーとしてSKE48を引っ張ってきた彼女は、3月8日に20歳となった。彼女は幼少期からどんなエンタテインメントに触れてきたのか。そしてどんな作品に影響を受けて現在のアイドル、女優につながったのだろうか。

「小学校に入る前から、『おジャ魔女どれみ』(99年~)や『カードキャプターさくら』(98年~)のような、女の子がかわいい服を着て魔法が使えるアニメが好きでした。ステッキのおもちゃや衣装でなりきって遊んでいたので、今思えばアイドルに通じる部分がありますね。友達の間ではモーニング娘。さんやミニモニ。さんが人気で、私も『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』(01年)をテレビで見て、アイドルっていいな、と思ったことを覚えています。
小学校に入るとアニメ『とっとこハム太郎』が大好きになってハムスターを飼っていたんです。家の中だけではなく、ハムスター用のリードを付けて、お散歩を一緒にしていました」
アニメなどを通して、アイドル的なものへの興味を抱いた幼少期の松井。そこに鮮烈に登場したのが、05年に結成、07年末に『NHK紅白歌合戦』初出場を果たしたAKB48だった。今年20歳の松井は、小~中学生の頃に拡大したアイドルブームに影響を受けて、エンタテインメント界の門を叩いた世代に当たる。
「小学生の頃は、お母さんの影響で安室奈美恵さんや倖田來未さんの曲をよく聴いていました。SKE48のオーディションで歌ったのも、倖田來未さんの曲です。
ドラマも見るようになり、反町隆史さんが先生役を演じた『GTO』(98年)を再放送で見たり、『ROOKIES』(08年)など学園モノが好きでした。そのうちに、女優というお仕事にも、興味を持つようになってきました。最初に興味を持った女優さんは、ドラマ『瑠璃の島』(05年)に出ていた成海璃子(りこ)さんです。当時私は8歳でしたが、年齢が近い成海さんが主演しているのを見て、『自分もこういうふうになりたいな』って思っていたんです。
そんなときに、AKB48を『紅白』で初めて見て、衝撃を受けました。こんなに大人数で楽しそうに歌って踊れる場所があるなら、私もこの中に入れたらいいな、って。その後、ドラマで知っていた小嶋陽菜さんがAKB48のメンバーだということが分かって、AKB48は劇場やステージだけではなく、演技のお仕事もできるんだということを知り、さらに憧れが強くなって、地元・名古屋にできたSKE48のオーディションに応募しました」