タルタルステーキ、ユッケ… 生肉には生卵が不可欠?
卵(6)
同人からのご質問2連発。
それと、目玉焼きを焼く時に、少量の水を差しますか?(ちりとてちんさん)
何という食べ物なのか定かではありませんが、その卵の黄身が異様においしくて、黄身だけほじくって食べていました(後で、この馬鹿チンが!と怒られましたが)。
どなたか、この食べ物の名前知りませんでしょうか?(沖縄チャンポンさん)
目玉焼きをつくるとき、私は少量の水を差して蓋をする。蒸し焼きにするのである。蒸気で卵の上面が加熱され、均等に熱が回る。
ベティー隊員 私も蒸し焼きにします。黄身の黄色が鮮やかに出なくなるからと蓋をしない人もいますよね。
長崎の卵料理については心当たりがない。何それ。
うずら。
納豆が1位だそうですが、西日本でも同じなのでしょうか。
3位の焼きそばは「あんかけ焼きそば」か「かた焼きそば」??
4位のおでんも、ちょっと意外でした。
そして、順位は低いですが、うどん類、そば類は両方ともに出てきました。
不思議なことに「鶏卵」で同じデータをひも解くと、うどん類は登場しますが、そば類は上位には出てきません(ミルフォードさん)
我が家にはうずらの卵は常備されていないので、コメントが難しい。納豆に卵を入れる場合は鶏卵である。白身も加えるのでグジュグジュになる。末娘の好物、長女は苦手。
同じメールが2通。その1通。
「怠惰な生活を続けていたロッキーに、急にビックファイトの話が舞い込む。挑戦を決意したロッキー。まずは体を鍛えなおすべくトレーニングを開始。早起きすると『まずは生卵をグラスに何個か割り入れ、それを一息にグイッと飲んでから』外に出て行く」
日本人なら多分、「ふ~ん」としか思わないであろうこのシーン。実は『』の部分が、公開当時のアメリカの観客の間に、相当過激な反応を引き起こした由。
当時、この話を紹介していた某映画雑誌のニュース記事によれば「一般的なアメリカ人にとって、生卵をグイッと飲むという行為は、『蛇が食べ物を丸呑みする』というイメージを想起させる」のだそうです。
もしそれが本当だとすると、このシーンが示したかった意図は、実は日本人が受けた印象とは全然違うのかもしれませんね(帽子屋さん?)
そんなシーンがあったのか。生卵を飲んだからってどうってことなはいだろうと思って記憶に残らなかったのか。
このまま外国勢のメールになだれ込む。
私も最初は「生肉、しかも豚肉だよ」とためらっていましたが、今ではこの生豚ひき肉タマネギのせパンはビヤホールで欠かせない食べ物となってしまいました。「豚肉は生では食べてはいけない」と一般的に言われていますが、どうしてこのMettは生食OKなのか、その辺はいまだに謎です(ドイツ・デュッセルドルフ市在住 はりはろうさん)
ドイツのMett(メット)、覚えておきたいものである。飛行機が好きになる予定がないので今後、ドイツに行く予定はないが。
ビールは現地で飲んでみたい気はするなあ。
デスクごくり 僕はベルギーでビール飲みたい。修道院ビール。
イタリア。
イタリアのタルタルは牛肉、馬肉、魚などいろいろな材料があり、味付けにもいろいろなアレンジがあります。基本は主材料となるたんぱく質が生のミンチである、ということかなと思われます。
友人に聞いてみたところ、彼の故郷のマントヴァという町では、この馬肉のタルタルをよく食べるのだそうです。たしかに生の黄身をのせると証言しています(ミラノの桔梗庵さん)
タルタルというと日本ではタルタルステーキ、つまり牛肉と決まっているが、魚のタルタルもあるのか。要するに「たたき」かな?
そして馬肉のユッケもある。イタリア人、やるじゃん。
デスクごくり 馬肉のユッケ、うまそう!
オーストラリア。
本当だよ、でも日本人はサルモネラ耐性が強いからできるんであって、あなたたちはやめておきましょうねってな返事をしたところ、聞いていた先生の一人が「でも、私達が子供のころは牛乳に卵と砂糖を加えてかき混ぜたミルクシェイクを毎日飲んでたわよ。だからオーストラリア人も大丈夫」なんて突っ込みを入れてきました。
もしかすると「生卵」というあの形態がなくなれば問題ないのかもしれません(うるさん)
えっ、ミルクシェイクってそうやってつくるの? 簡単じゃん。「ミルクセーキ」の回で出てきましたっけ?
デスクごくり オロナミンセーキは?
英国。
物価の高いイギリスにしてはお手軽な価格で売っており、おやつに食べたりしているようです。ジャンクフード扱いらしく、ダイエット番組では悪玉にされておりました(クレメンタインさん)
私がスコッチエッグを初めて食べたのは18のとき。大学の生協食堂であった。「なんてぜいたくな食べものだろうと」思ったのに、現地ではジャンクフード扱いとは。
最後にこのメール。
わーお。
(特任編集委員 野瀬泰申)
[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]
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