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タイの最高級ホテル、思う存分くつろぐ方法

トラベルライター 小野アムスデン道子

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NIKKEI STYLE

開業1876年のバンコクで最初のラグジュアリーホテル、サマセット・モームやタイのシルク王ジム・トンプソンも定宿にしていたという「マンダリン オリエンタル バンコク」。今もコンデナストトラベラー誌のリーダーズアワードでトップクラスの人気を誇り、品格の高さもピカイチ。果たしてどこが違うのか、そして最高級ホテルで寛(くつろ)いで過ごすための心得は?

徹底したホスピタリティーなのにさりげない

選んだ宿泊プランは、VIP待遇の専用リムジンによる往復送迎、毎朝食、滞在中1回のランチビュッフェが組み込まれている「ゲッタウェイ」。通年あるプランでベストレートは2人で1万6400バーツ(約53000円+税・サービス料17.7%、2連泊以上)。空室状況によっては適用不可の場合や、客室のグレードで価格は変わることもあるが、意外と手が届く価格ではないだろうか。

空港を出たところからすでに「マンダリン オリエンタル バンコク」のラグジュアリーなマジックが始まり、ネームカードを持ったスタッフに案内された専用車には、白い制服にきちんと帽子をかぶったドライバーが待機していて「ようこそ!」とにこやかに迎えてくれる。

到着してすぐにデンファレ(ラン)とジャスミンでできた花飾りを携えたスタッフに迎えられ、お部屋へ。宿泊したのはリバービューのデラックスルーム。目の前にはチャオプラヤー川が広がり、この眺めだけでも何とも優雅な気分になれる。しかし、細部まで行き届いたセッティングにはあらためて驚いた。

お部屋の花は、すべて生花。ウェルカムフルーツは、食べ方を添えたタイらしい果物。WiFiは無料で、デスク周りのコンセントは110ボルトと220ボルトの2種類にUSBの充電も。机の上には、施設内の案内レターが置かれている。朝には日本語の新聞サービスも。

シルクのガウンにキルティングのふんわりしたスリッパ。アメニティには、タルカムパウダーまで。ベッド側には、照明と専属の客室係である「バトラー」のコールボタンというシンプルな操作がいい。上質で洗練され、かつ「こんなものがあればよいな」と思う物が、すべてさりげなくある感じなのだ。

ラグジュアリーホテルのチップについて

部屋でしばしこの上質感に浸っていると、ピンポーンとベルがなって、「私がお客様専用のバトラーです。なんなりとこちらのボタンでお申し付けください」と専用バトラーが冷たいお茶を持ってやって来た。すぐに彼は下がっていったが、先に案内してくれたスタッフを含め、チップをあげなくてもいいかしらとちらりと心配が頭をかすめる。

翌日、対岸にあるレストラン「サラ リム ナーム」でランチの際に、マネジャーにチップについて伺うことにする。「マンダリン オリエンタル バンコク」レストランとスパは、BTSサパーンタークシン駅と同様、すぐ前を流れるチャオプラヤー川の対岸にあり、テラス横の専用桟橋から渡し船でいつでも連れていってくれる。風を受けながら川を渡る感じがまたなんともいい。

「サラ リム ナーム」は、伝統的なタイ料理のダイニングで、昼のビュッフェの他、夜7時半からは食事をしながらタイ古典舞踊を楽しむこともできる。日中と夜それぞれにドレスコードがある。カジュアル過ぎては居心地が悪く、入れない場合も。そのためにダイニングを訪れるときは、ドレスコードのチェックは必須。

さて、チップについては「当ホテルでは、宿泊、レストランなどの料金に、税金が7.7%にサービス料10%の合計17.7%が含まれています。ですから、これらはすでにチップが込みなので心配ご無用です。そして、価格に関係なく同じホスピタリティーのサービスをいたします。もし、サービス料が含まれてない場合は、10%を目安にされるとよいでしょう。それ以外で、心付けにチップを渡すなら100バーツで十分だと思います。物価が安い国ですので」というお話で、いちいち財布を出してという心配はしなくてよかったようだ。

そういうことで、自分なりに心付けを渡したのは、送迎のドライバーと「ザ オリエンタル スパ」のセラピスト。このスパもダイニングと同い対岸側に100年前の家を再現したチーク材の建物の中にあって、終わった後には鼻の通りまでがよくなったというゴッドハンドなマッサージだった。

自宅のような寛ぎのおもてなし

2017年、「マンダリン オリエンタル バンコク」は、バンコクの著名なホテルとして世界的なレストランアワードである「アジアのベストレストラン50」のデモンストレーションランチなどの場を提供したほか、入賞したシェフによるシェフズディナーをホテルで開催した。スリランカから2店が50位内に入り、ディナーで腕をふるったシェフのダルシャン・ムニダサ氏は「マンダリンで自分の料理を提供できるということがシェフにとって栄誉でもありますね」と語る。

また、2016年の開業140周年にあたり改装オープンしたオーサーズウイング棟とその横のガーデンウイング棟は、開業当初の面影を残すこのホテルのシグニチャー。オーサーズウイング棟には、なんと600平方メートルもあるというプレジデンシャルスイート「グランドロイヤルスイート」をはじめとして、リビングやラウンジを備えた贅(ぜい)を尽くした客室が6室入る。白亜のコロニアル様式にシグニチャーカラーであるロータスグリーン(薄い緑)が映え、モダンな中にも伝統の雰囲気が漂う。

サマセット・モーム、ノエル・カワード、ジェームズ・ミッチェナー、ジョゼフ・コンラッドという著名作家たちに愛されたことから「オーサーズ ラウンジ」という名前を冠するレジェンドなラウンジでは、生演奏のギターの調べが流れるなか、ゲストが優雅にアフタヌーンティーを楽しんでいる。総支配人であるアマンダ・ハイドマン氏は「このオーサーズ ラウンジの白いラタンのチェアに緑のロータスの柄は、このホテルの歴史を思い起こさせるシグニチャーです。名門の歴史と伝統をとても大切にしており、その中には"我が家の寛ぎ"を感じていただくというモットーも含まれるのです」と語る。

一言に集約すれば"我が家の寛ぎ"なのだが、この言葉の意味は深い。細かいところまで行き届いたサービスは一流中の一流だが、すべてがさりげなく、スタッフの心からのおもてなしを感じる。「30年、40年と勤続しているスタッフもいて、顔なじみがいることで我が家に戻って来た感じがすると言われるお客様もいらっしゃいます」と言う総支配人の言葉に、なるほど「マンダリン オリエンタル バンコク」らしいと納得したのだった。

取材協力/マンダリン オリエンタル バンコク http://www.mandarinoriental.co.jp/bangkok/

小野アムスデン道子 世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランスへ。東京とポートランドのデュアルライフを送りながら、旅の楽しみ方を中心に食・文化・アートなどについて執筆、編集、プロデュース多数。日本旅行作家協会会員。

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