2017/4/5

90秒にかけた男

ジャパネットたかた社長 高田旭人氏

「5月にMCの採用活動をやる計画です。10人程度採用出来ればと思っています。しゃべりがうまいだけでは、アナウンサーのスキルだけでは、通販番組のMCは務まりません。うまくなくてもいいから、本音で素直にしゃべれる人が欲しい。父には審査員になってもらいます」

「今はMCが毎日出演している状況です。新しいMCが来れば、もう少し、個々のMCに商品を勉強する準備期間を与えられるでしょうし、競争原理を働かせることができます。現在のMCの成長にもつながるでしょうし、余裕があれば、別の仕事や職場に配置するなどジョブローテーションもしてトークの幅を広げさせたいと考えています」

――ジャパネットの業績はどうですか。

「14年12月期の売上高は1538億円、経常利益が過去最高の173億円でした。私が社長を引き継いで初の決算となった15年12月期は増収減益で売上高が1559億円、経常利益が143億円。売り上げは伸びたけど、利益は減りました。持ち株会社制への移行など構造改革費用がかさんだからです。16年12月期(グループ連結)は売上高1781億円、経常利益が158億円で増収増益でした」

土台作りにはお金をかける

「今期(17年12月期)は売上高が1割増の1870億円ぐらいまで行けばいいと思っていて、経常利益は正直、前年並みの水準を維持できればいいと思っています。今年は投資をやりますから。東京、福岡のコールセンター、佐世保(長崎)で拠点の移転や新設を行います。東京は分散していた拠点を1カ所に集約します。経営不振の地元のサッカークラブ、V・ファーレン長崎を支援する話もあり、収益面への影響は覚悟しています。今までが減価償却もほぼ無いような状態だったので、利益は一定水準を保ちながら土台作りにはお金をかけるべきかと思っています」

「ジャパネットはテレビ通販のイメージが強いと思いますが、意外なことに売上高の4割が紙媒体(新聞、チラシやカタログ、ダイレクトメール)です。メディア別では紙が最大でインターネット、テレビ、ラジオと続きます。紙媒体をきっかけに買われたお客様には一度満足していただいたら、その次もジャパネットで購入するという方が多いのです。デジタルよりもアナログ的な対応をお客さまは求めていらっしゃいます」

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