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喜びの気持ちを自分で包む・結ぶ 「折形」の実践入門

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NIKKEI STYLE

春は慶事の多い季節です。結婚、就職や進学のお祝い、ちょっとしたお礼やお返しなどに市販の祝儀袋や封筒を利用する方が多いでしょう。でも特に大切な人に贈るとき、相手の好みを考えて和紙を選び、包む、折る、水引を結んでみるのは気持ちがこもり、意外なほど楽しいものです。和のマナーの専門家、類家三枝子さんに教えていただきました。

昭和初期まで女学校の授業にあった折形礼法

金品を包む折形は礼法の一つとして、古くは平安時代のころから朝廷の儀礼儀式や贈答儀礼などに公家礼法として継承されてきました。武士が権力を持ち始めると、格式ある武家の教養(武家礼法)として取り入れられ、折形(おりがた、おりかた)、折方、折紙礼法などと呼ばれ、和紙を用いるものとして確立しました。

江戸時代に入り、多様な和紙が普及すると町人の女性や子どもの間でも折形や折り紙が盛んになったため、儀礼儀式に用いる折形と、玩具・遊びとしての折り紙が区別されるようになりました。その後も庶民の生活では、冠婚葬祭の赤飯や餅を配るときなどに、ごま塩やきな粉を紙で折り包んで添えるといった使い方をごく普通にしていました。

昭和初期までは女学校でこうした「折形」の授業があり、各家庭で必要なときに自分で作っていました。昭和40年代までは都内でも、主婦が内職で祝儀袋などを作っているのを見た記憶があります。

近年は身近な存在である祝儀・不祝儀袋やポチ袋が工業的に大量生産されるようになり、100円ショップでも手軽に入手できるようになって、礼法として手作りの折形は急速に失われつつあります。しかし人とのお付き合いの中で慶弔にはこれからも使うものであり、最近では日本の伝統文化として海外からも注目されているので、日本人の大人としてのしの意味など、基本的な知識は持っておきたいものですね。

人とのつながりやおもてなしを大切にしてきた日本人の心、身近な人の喜びごとを共に喜ぶ気持ちや、悲しみごとに寄り添う気持ちをこめて作る時間は、きっと大切なものになると思います。さらに使う方の感性で現代風にアレンジをしたりオリジナルをつくったりと、日常生活に楽しく和を取り入れていただければと思います。

小さなポチ袋と略式紙幣包み

折形の基本は白い和紙を使います。白は汚れのない清浄心を表す色。祝儀袋であればおめでたい赤や金の差し紙を合わせたり、カジュアルなお礼やプレゼントに使うのであれば千代紙やクラフト紙などで自由にアレンジしてみると楽しいものです。

慶事の包み方では、日本人に多い右利きの人が開けやすいように右開きにします。後ろ側の上下の折り返しは、慶事では下からの折り返しが上側に重なるようにします。

ここでは簡単に作れる「小さなポチ袋」と、3000円くらいまでの紙幣を包む際に多用される、のし風「略式紙幣包み」を作ってみます。略式紙幣包みは基本的には半紙で折りますが、A4サイズの紙で折ってもちょうどよい大きさに仕上がります。本来、略式の名の通り水引は付けずに使いますが、アレンジ例としてそれぞれ、基本的な水引の結び方である「梅結び」と「あわび結び」を飾ってみました。

水引の基本の結び方「あわび結び」と「梅結び」

水引は、和紙で作ったこよりを水のりで固めたもの。1本、3本、5本、7本など吉数である奇数の本数を束ねて使います(ほかに末広がりの8本、10本も使用可能です)。コシが強いので、最初に束ねて真ん中から端へ何度かしごいておくと扱いやすくなります。水引同士が途中で交差したりよじれたりしないように結んでいきます(交差してしまったときは少しずつゆるめて入れ替え、修正します)。

あわび結びの形ができたら、水引を内側から1本ずつ引いて輪を縮めながら整えます。左右非対称の大きめの形に整えれば冒頭の写真のような華やかなご祝儀袋にも。余った両端は、下から上に順に長くなるように切り落とします。

かわいらしい梅結びは、あわび結びの3つの輪を花びらに見立て、残り2つの花びらを作れば完成。形ができたら裏返して水引の根元を細いワイヤーでしばり、余分な水引をカットします。

類家三枝子
WIN-WIN-MANNERS M・Rオフィス代表。一般社団法人マナー教育推進協会理事。礼法講師。ヒロコマナーグループ ウイズ株式会社関東エリア長。エグゼクティブマナー講師として、企業のビジネスマナー研修やコンサルティングを行う。同グループ ファストマナースクールでは和のマナー講座を担当。

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