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億万長者になりたい 不動産やFXにも手を出すべき? 億万長者がアドバイス・投資に勝つ知恵(4)

日経マネー

2017/5/8

イラスト:藤井龍二
日経マネー

 株式投資以外に不動産投資やFXにも興味を持っています。“億”の資産を築くには、株以外にも色々な投資に挑戦した方がよいと思いますか?

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■資産形成は時間との戦い。株が駄目な時は何でもやるべし

 私の得意技はIPO(新規株式公開)狙いの株式投資ですが、ワンルームマンション投資も実践していますし、他にも色々とやっています。投資のチャネルはたくさんあった方がいいと思います。

 株式投資に限りませんが、相場には波があります。株の場合、5~10年くらいの周期で好不調の波がやってきます。株価が動かない時は何をやってももうからない。リーマン・ショック後、株式市場は低迷し、IPOも激減しました。私も配当狙いや優待投資にシフトしてしのごうとしましたが、パフォーマンスは上がりませんでした

 このままでは駄目だと考え、手を出したのが不動産投資です。しかし実際に始めてみるとこれが大変。物件探しは1000件見て買えそうなのが3件あるかないかという世界。融資や客付けなど、株式投資と比べるとはるかに手間が掛かる。その割に入ってくる家賃は月数万円程度。収益は上がりましたが、自分には向かないなと思い始めた矢先、株式市場に明るさが戻ってきました。

■どんな時もやることはある

 再び株で稼げるようになりましたが、不動産投資は今も続けています。もし、株も不動産投資も駄目だったら、別な何かを必死で考えたでしょう。実際、一時期は携帯電話のキャッシュバックやクラウドファンディング、太陽光発電まで血眼になって探していました。

 システムトレードで稼ぐ個人投資家のように、どんな相場でも一定のパフォーマンスがあげられるなら、それ一本でいいかもしれません。しかし、投資は時間との戦いでもありますから、調子が悪い投資方法に固執していても資産は増えません。

 資産形成、分散投資という視点で考えるなら、メインの投資が振るわないなら他に色々やってみる。メインが好調でも、チャンスだと思えば他の投資に手を出してもいいと思います。

 株が絶好調でも金が安いと思えるなら、ちょっとずつ仕込んでみる、為替に大きな動きが出ているなら参入してみる。どんな時にも耳目を集める投資手法がありますから、そこに出て行って試してみる。

 稼ぎ方が本当に何も見つからなければ、それこそ配当株投資などで防御を固め、状況が好転するのを待つ。その間は節約を極めてもいいと思いますよ。冬には冬の過ごし方があります。

 ただし、複数の投資手法の専門家になるのは難しいと考えた方がいいでしょう。例えばIPO株投資と不動産投資とFX(外国為替証拠金)取引、3つの専門家になるのは難しいと思います。メインとなる投資である程度稼げるようになった上で、そのメインの不調を補う投資をサブで実践するのが現実的だと思います。

(日経マネー 本間健司、小谷真幸)

[日経マネー2017年5月号の記事を再構成]

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