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専業投資家になりたい クリアすべき「3条件」とは 億万長者がアドバイス・投資に勝つ知恵(3)

日経マネー

2017/4/28

イラスト:藤井龍二
日経マネー

 いつかは投資一本で生きていきたいと日々頑張っているサラリーマン投資家です。専業投資家になるための条件とは何でしょうか?

◇      ◇      ◇

■必要なのは資産だけじゃない

 私は2016年後半に、勤めていた会社を辞めて専業投資家になりました。会社員としての生活は20年以上。そのうち兼業投資家だった期間は約13年でした。

 専業投資家への条件は、その人の年齢や立場によって異なります。独身で20代と若いのであれば、投資で身を立てる覚悟で、思い切って専業に挑戦してみるのはありでしょう。もし失敗しても、その後にやり直しがききます。

 一方、家族を持つ30~40代以上の会社員が専業投資家になろうとした場合は、クリアしておきたいポイントが幾つかあります。

 まずは運用資産額。私が考える目安は、夫婦だけの世帯なら2億円くらい。一般的な会社員の生涯年収と同程度で、それだけあればまず安定的に暮らしていけるでしょう。子供がいる場合は、余裕を見て3億円くらいが目安です。

■下げ相場での好成績で確信

 そして資産額と同じくらい重要なのが、自分の投資手法に確信を持っているかどうかです。

 私の例で言えば、高値ブレイク銘柄を狙う手法が16年前半の下げ相場でも十分に通用したことが、専業に踏み切る最後の一押しになったように思います。名のある人も含めて個人投資家が総じてやられている時に、自分はかなりいい結果を残せた。「これなら仕事を辞めても大丈夫」「これからどんな相場が来てもきっと乗り越えていける」と確信しました。

 さらにもう一つ必要なのは、家族の理解。私は人生の収支表を作って妻に見せ、「今これだけの資産があって、これから使うお金や今後の投資と仕事の収入はこれくらい。十分に収支が合うから大丈夫でしょ?」と説明しました。

 運用実績についてはこれまでも妻に伝えていて、投資で努力している姿勢も見せていたので、その説明を聞いて納得してくれました。普段から夫婦の信頼関係を築いていることも大事です。

 私は、会社の仕事の面でもやりたいことはほとんど経験できたし、社内で出世を目指すよりも自分で事業をやってみたいとの思いが強かったので、辞める時はもうそれほど迷いませんでした。

 今は個人投資家向けのセミナーの講師をしたり、本を書いたりと個人事業主として充実した生活ができているので、辞めてよかったと思っています。

(日経マネー 本間健司、小谷真幸)

[日経マネー2017年5月号の記事を再構成]

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