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津田大介、性能に「意外」 ノイキャンヘッドホン比較

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僕は仕事で月に2、3回は飛行機に乗る。そのため、フライト中に騒音を除去してくれるノイズキャンセリングヘッドホンが必需品だ。メーカー別ではボーズ好きで、2種類を愛用しているほどなのだが、ソニーの「MDR-1000X」も気になっていた。Bluetoothによるワイヤレスとノイズキャンセリングに加えてハイレゾ音源に対応し、ソニーのワイヤレスヘッドホンの最高峰に位置付けられる製品だ。ボーズ製品と比較しながら、そのインプレッションをお届けしよう。

ノイズキャンセリング機能と音質の軍配は

以前はノイズキャンセリングという機能に半信半疑だったのだが、数年前に人にすすめられてボーズの「QuietComfort 3」を購入。これが驚くほど快適で、それ以来、飛行機で出張する時にはノイズキャンセリングヘッドホンが手放せなくなった。現在はボーズのBluetooth対応ワイヤレスヘッドホン「QuietComfort 35」(以下、QC35)と「QuietControl 30」(以下、QC30)を日常的に使用している。これらとソニーの「MDR-1000X」(以下、1000X)の計3機種を比較しながら使用してみた。主なテスト環境は東京から福岡に飛ぶ片道2時間弱の飛行機のキャビンだ。

結論から言って、ソニーの1000Xはすごく良かった。だが、3製品の特徴がどれも微妙に異なるため、利用シーンによって評価が大きく変わるなと思った。そこで、評価基準ごとに順位付けをしてみたのが下の表だ。

価格はQC30が一番安くて、次にQC35、一番高いのが1000Xで4万円台(※2017年3月22日現在)。ノイズ除去の性能が一番良かったのはQC30で、飛行機のゴーッというノイズを見事に取り除いてくれた。イヤーチップを完全に耳に入れてしまうインイヤータイプのため、耳がかなり密閉されるというのが理由だろう。それに比べて1000Xは完全な密閉型ではないので外の音なども拾いやすい。その装着感の違いがノイズキャンセリングの性能にも影響しているのだと思う。ソニーの1000XとボーズのQC35を比べると、ノイズ除去の性能はソニーのほうが上回っていた。ボーズ製品のユーザーの一人として、これは意外な結果だった。

音質は1000Xがクリアで一番良かった。「さすがソニー!」と感じさせる。僕はボーズの音が好みではあるのだが、Bluetoothだとワイヤードのヘッドホンと比べてどうしても音質面で見劣りしてしまう。その点、1000Xは、今回プレーヤーとして用いたiPhone向けにもしっかりチューニングされているようで素晴らしかった。

街を歩いていて気持ち良かったのもソニーだ。音楽を聴きながらだと街の風景が違った風に見えた。昔のウォークマンとも全然違う、ノイズキャンセリングになるだけでこんなに違うのか、というのが意外な発見だった。そして1000Xは、ソニーが開発・提唱しているLDACというコーデックに対応。96kHz/24bitのハイレゾ音源を圧縮せずに伝送可能で、ソニー製のXperiaやウォークマンを接続すれば真価を発揮する。より別次元の世界が待っているということだ。

着け心地と操作性にそれぞれの個性が

ノイズ除去の性能や音質に加えて、着け心地もヘッドホン選びの重要な要素だ。国内線で最長2時間くらいのフライトだったら問題にならないが、海外に行く長時間フライトでは大きな違いが出る。その観点から3つを比較すると、一番快適なのはボーズのQC35だった。密閉度が低い分、楽で、着けていてもほとんど気にならない。QC30は密閉されているからノイズキャンセリングにはいいのだが、しばらくたつとやはり耳が疲れてしまう。1000Xはその中間くらいという印象だ。

1000Xの操作性に関して、おそらく慣れの問題だとは思うが、気になった点を一つ。1000Xは右側のハウジングがタッチパネルになっていて、一時停止/再生や曲送り/戻し、ボリュームの調整ができるほか、手を触れている時だけ外部の音を取り込む「クイック・アテンション」という機能を備えている。例えば、音楽を聴いていて話しかけられたら、とっさに手をかざすと音が消えて「え、何?」と話ができるのだ。その操作性はいいのだが、飛行機に乗っていて何かの拍子にヘッドホンがずれ、位置を調整しようとしてハウジング部分を触ってしまい、そのたびに音が止まるというのがストレスだった。誤操作防止のホールド機能などがあればいいなと感じた。

製品選びのポイント

製品選びのポイントを僕なりに整理してみよう。インイヤータイプのヘッドホンを着けるのに慣れている人なら、実はQC30がノイズキャンセリングの性能もいいし、音もまあまあだし、かさばらないのでおすすめだ。ただし、QC30には飛行機で映画の音声を聞くためのアダプターがないので注意してほしい。

1000XとQC35との比較では、ノイズキャンリングの性能と音質は1000Xがいいと思ったが、QC35も十分いい。ボーズでもソニーでも量販店で試聴できるので、店頭で自分のデバイスを接続して普段聴いている音楽を聴いてみるといいと思う。店頭の試聴だけで判断できないのは着け心地で、長時間のフライトで使うという人にはQC35をおすすめする。

ハイレゾ音源をノイズキャンセリングの環境で聴きたいという人には1000Xしか選択肢がないので、これとウォークマンなりXperiaなりで組み合わせましょうという話になる。そういう意味で1000Xは、けっこうとがった唯一無二の製品だなと思った。

津田大介
 ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)、『情報の呼吸法』(朝日出版社)、『Twitter社会論』(洋泉社新書)、『未来型サバイバル音楽論』(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 島田恵寿=コンテクスト、写真 佐藤久)

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