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桜が似合う姫路城 ロケ地満載・神秘のパワスポを巡る 水津陽子のちょっとディープ旅

2017/3/28

 書写山へ行くにはJR姫路駅から路線バスで「書写山ロープウェイ」乗り場へ向かいます。神姫バスターミナルでバスとロープウエーの往復乗車券がセットになったお得なセット券を買いましょう。バスの所要時間は片道30分ほど。ロープウエーは4分弱で山上駅に到着します。

 書寫山圓教寺は山全体が聖地。「この山に登る者は菩提心を起こし、峰に棲む者は六根を浄められる」という文殊観音のお告げを受けた上人が悟りを開いた白山権現など、山内はパワースポットが点在しています。境内は国指定の史跡で、国指定重要文化財13棟、国指定仏像9体など多くの文化財を有します。

 山上駅から開山堂(奥之院)までは歩いて30分ほど。緑あふれる参道には寄進奉納された仏像が並び、途中さまざまな堂塔に迎えられます。まず入り口近くにある「慈悲の鐘」をついて、圓教寺の正門となる「仁王門」に向かいます。途中には姫路城や姫路市内、晴れた日は遠く淡路島まで見わたせる展望台もあります。

圓教寺の正門、仁王門へ向かう東坂(近畿自然歩道)。この坂の先に姫路城や遠くは淡路島まで見渡せる展望スポットがある
仁王門は東坂の終点にあたり、これより先は聖域とされます

 仁王門より先は聖域。美しい木漏れ日の道を歩くうちに心が洗われ、すがすがしい気持ちになります。たどりついた岩山の中腹に建つ「摩尼殿(如意輪堂)」は、京都の清水寺と同じ壮大な舞台造りで見るものを圧倒します。摩尼殿に上がると巨木も見下ろすほどの高さがあり、食事ができる「はづき茶屋」や「放生池」が小さく見えます。ここだけでもため息が出るほどの神聖な雰囲気なのですが、摩尼殿裏に進むと、ラストサムライでトム・クルーズ演じる主人公が日本で過ごすシーンの撮影が行われた国指定重文の三つの堂、その先の奥之院には開山堂が待っています。

 特に常行堂・食堂(じきどう)・大講堂の三つの堂建築は、壮麗で神秘的な空間をつくり上げています。ほかに類を見ない長さ40メートルの食堂、精緻でありながら壮大な大講堂、常行堂の中央には大講堂の本尊・釈迦三尊に舞楽を奉納するための舞台が設けられています。三つの堂がコの字型に立ち並び「三之堂」(みつのどう)を形成する姿は、まるで一つの宇宙を見るような感動を覚えます。三之堂から奥之院へは歩いて3分ほどです。

摩尼殿からの眺め。下に「放生池」や「はづき茶屋」が見える。その奥にバス停があり、志納所(山上駅を出たところにある書写山の入り口)までマイクロバス(有料)が出ている
奥之院には「開山堂」のほか4つの堂と護法堂拝殿などがある

 書寫山圓教寺の魅力はほかにも、座禅や写経体験、「寿量院」の精進料理、心も体も健康になる1泊2日の健康道場など、ご紹介しきれないほど。見どころ満載の聖地なのです。

■姫路は「ご当地グルメ」の宝庫

 心身ともにリフレッシュした後は食べ歩く楽しみも。姫路は独特のご当地グルメが充実しているのです。

 まずはアーモンドバターをパンに塗ってこんがり焼くアーモンドトースト。「秘密のケンミンSHOW」「SmaSTATION」など多くのメディアで取り上げられて話題の「カフェ・ド・ムッシュ」はアーモンドバター発祥の店として知られています。

(左)アーモンドトーストは姫路の喫茶店でのポピュラーなメニュー。(右)ショウガじょうゆで食べる独特の姫路おでん(画像提供:姫路市)

 ちょっと意外なのは「姫路おでん」。おでんにショウガじょうゆをかける食べ方で、姫路を中心に関西の限られた地域で古くからあるようです。始まりには諸説ありますが、大正末期から昭和初期にかけて、甘辛い関東煮の味をショウガじょうゆで調整した食べ方が、後に薄味の関西風おでんにも浸透したとか。市内には70年以上続く「かどや食堂」などの人気店があります。

カフェ・ド・ムッシュ http://www.muche.jp/ :姫路店、網干店、新在家店があります

水津陽子
 合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。

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