家計

もうかる家計のつくり方

夫婦の自己主張が強い家計 こだわりはホドホドに 家計再生コンサルタント 横山光昭

2017/3/22

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 「毎月赤字ではないので問題ないですよね……?」と質問してきたのは、夫の扶養控除の範囲内の収入でセミナー講師をしているTさん(52)。夫(52)は大手企業に勤め、中学2年生の娘と3人暮らしです。

 毎月夫の手取り収入51万円で暮らしていますが、赤字にならない程度に使い切り、貯蓄はできていません。奥さんは家計簿をきっちりつけているそうで、「赤字にならなければ大丈夫。生命保険でためているから」と言います。奥さんにも収入はありますが、家計に入れず奥さんが自分の化粧品代や美容院代に自由に使っていて、貯蓄には回していません。

■妻のお金の使い方に納得できない

 夫は老後資金や、将来的なお金を非常に心配しています。退職金は1500万円ほどの予定。これでは老後資金としては足りないと考え、定年後は再雇用制度を利用して働こうとしています。しかし住宅ローンもまだ残っていますし、今後は娘の教育費もかかってきます。「今ならためられる時期だ」と、なかば強制的に奥さんを連れて相談に来られました。

 夫は奥さんのお金の使い方に納得できないそうです。しかし、自分自身も毎月9万円の小遣いが必要なので、妻の収入を貯蓄に回してほしいという希望を持っています。そう夫が話すと、奥さんは「あなたも自由に使っているのだから、私が自分の収入を好きに使ってもおあいこでしょ」。うまく話ができなくなるわけです。

 支出削減の対策を検討するため家計簿を見ると、奥さんが言うように記録はばっちり、収支も1円単位まで合っています。ただ、計算を合わせるだけで終わっており、振り返りが全くされていません。結果、「お金がかかりすぎているかな」とは思っても支出の中身を見ず、「仕方がない支出」として改善しようともしていなかったのです。

■大切なのは「自由になるお金」

 食費は宅配で食材を購入し、その費用が高くついています。かつ外食も多く3人家族にしては高額になっていました。「ためている」という生命保険は貯蓄型の死亡保障ばかり。医療保障がないのが気になりますが、掛け捨てにはどうしても抵抗があるのだそう。

 日用品は買いだめによって在庫が豊富ですが、使い方が荒くティッシュなどがなくなるのが早いという悪循環。また、今はほとんど飲んでいない定期購入のサプリもムダになっています。子どもは塾と習い事に通わせ、自分の交際費にもお金をかけがち。そして、用途のわからない支出があれば「不明金」として処理しています。

 通信費は問題なく、夫の分は会社が負担し、妻子はすでに格安スマートフォンにしていました。

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