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燕三条のラーメン 背脂どっさり、タマネギ、極太麺

ラーメン(7)

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NIKKEI STYLE

いきなり、本題。ラーメン。

ご意見 ラーメンねぇ! えらい腹立ってまんねん! 京都近辺だけかも知れまへんけど、このごろのラーメン、ぜったいぬるいでっせ!
 だいたいラーメンちゅうやつは、片手で丼を持ち上げてスープを直接、口からぐびっとひとあじ味見して、あつぅー!と思おうが、上あごの皮がべろっとむけようが、ごくっと飲み込んで、おもむろに割り箸で麺を持ち上げながらふーふーしながら、はひはひずっずっずうっと食べるもんじゃ…それがいつの間にかラーメン丼をテーブルに置いたまま食べるようになってしもうた。気がつくとレンゲまでがつくようになってしもうて、中には折角のアツアツのスープがいっぱい絡んだ麺をわざわざいったんレンゲにのせて、冷ましてから食べよる人もおる。
 この前、京都の町でなんと「すき焼ラーメン」を発見したぞ! 麺やチャーシューを生卵につけて食うんやぞ。「すき焼」みたいに生卵をつけるんやぞ! なんでやぁ! なんで、折角アツアツのラーメンを生卵につけて食べぁあかんのや。
 行きつけのラーメン屋の親父も嘆いとった。「このごろの若いやつらは猫舌や!」「ラーメンのおいしい食い方を知らん」と。なさけない!なさけない!
 でも「すき焼ラーメン」…う、う、うまかったぁ!(ケメコはうす@澤田さん)

ラーメン総合研究所の武内伸所長に聞いた話だが、食べる前に麺や具材をいったんレンゲに移すのは「小(子かも)ラーメンを作る」と言って、ラーメンフリークの間では禁じ手なのだという。

久留米ではもともとレンゲを使ってラーメンやチャンポンを食べる習慣はなく、両手で熱い丼を持ち上げてスープをすするのが基本であった。新横浜ラーメン博物館に出店した久留米ラーメンの店に行き、そのようなスタイルでラーメンを食べた。すると店主に「その食べ方を見て思ったんですが、ひょっとして久留米の人ですか?」と聞かれたことがある。

タイチョーだ!

ご意見 博多へ行って「とんこつラーメン」を食べてきました。恐ろしく寒い日でしたが、ちゃんと屋台へ行きました! あっさり系のとんこつにしてもらいました(三林京子隊長)

いつの間に博多へ?

一転、雪の越後へ。

ご意見 新潟のラーメンも熱いです。ローカル情報誌では毎年ラーメン特集号を出し、それが書店に平積みになって飛ぶように売れています。県内には大きく分けて4種類のラーメンが存在します。以下の分類はその情報誌によるものです。
1)野菜たっぷり味噌系 下越、上越に多いタイプ。ニンニクの効いた味噌味にたっぷりの野菜炒めがのる。
2)あっさりしょうゆ系
 新潟市に多いタイプ。透き通った鶏ガラ系スープに細麺。ラーメンというよりも「中華そば」という感じ。
3)燕三条しょうゆ系
 燕市・三条市を中心に分布。煮干しの味の強い醤油スープ、うどんのような太麺、たっぷり背脂の独特な味。
 金属加工が盛んなこの地域は中小の町工場が多く、忙しい時期は出前をとることが多かったのだそうです。出前でも伸びないように太麺、冷めないように背脂と独特の進化をとげたラーメン。
4)長岡ショウガじょうゆ系
 長岡市を中心に分布。しょうゆ味のスープにショウガの香りが強いのが特徴。
 蛇足ですが、私が生まれ育った地域は「野菜たっぷり味噌ラーメン」が優勢な地域でした。進学して関東に行って味噌ラーメンを頼んだら、チャーシューとネギとメンマがのったのが出てきて「こんなの味噌ラーメンじゃない~!」と思った記憶があります(最近は胃袋が燕三条系ラーメンの脂に負けてしまう颱風4号さん)

前のメールと談合した?

ご意見 燕・三条系は燕市・三条市付近に根を持つラーメンで、燕市の福来亭さんが元祖と言われています。スープを覆う多量の背脂、うどんかと思うほどの極太麺、タマネギのみじん切り、煮干のきいた濃いしょうゆスープが特徴の個性的なラーメンで、戦前からの味だそうです。支店やのれん分けした店も多く、この地域では、さらに「小油・中油・大油」と油の量を調節してくれるお店が多いのも特徴です。
 かなり個性的なラーメンですので食べ手を選びますが、食べ慣れると病みつきになるとも言われています。鉄の胃袋を持つ猛者はぜひお試しください。絹の胃袋の人にはお勧めしませんが。
 味噌系は元祖の店名から「こまどり系」と呼ばれています。濃厚な味噌味はもちろん、太麺、すり鉢の丼使用とこちらも個性的なラーメンです。新潟市では人気店の東横さんでは味を調節できるように、味付けしていない煮干出しのスープが別丼で付いてきます。これならば絹の胃袋でも安心して食べられるはずです(あがきた@新潟さん)

手元に新潟日報事業社刊「新潟ラーメン食べあるき」という本がある。以前、地元の編集者の方から「新潟のラーメンは深いぞ、食べに来い」というお手紙とともに送っていただいたものである。以来、ずっと気になっていたが新潟ラーメン解釈と鑑賞の機会がなかった。長岡の店の紹介文を読むと確かに「ショウガが効いている」といった表現が使われている。

行かねばなるまい。新潟中のラーメンを比較検討しなければなるまい。

関西では割と知られたことだが、奈良のラーメンが健闘している。

ご意見 奈良県には天理市を発祥とするローカルなラーメンがあります。鶏がら(じゃないかと思いますが自信なし)+唐辛子(豆板醤入り?)スープ、麺は軟らかめ、そして具に必ず白菜が入っているというラーメンです。
 このラーメンがウリのチェーンも奈良県はじめ関西一円に複数展開しています。チェーンによって微妙に味に違いがあります。九州は福岡出身で、ラーメンといえばとんこつだった人間にとって、初挑戦時にはそれこそあ然としたものなのですが、今ではすっかり気に入っております。奈良を離れて早2年ですが、たまにこれのみを目的にふらっと奈良に行くことも(お名前ありません)

私も大阪在勤時代、さんざんお世話になったラーメンである。京橋駅前の商店街に白菜がのった奈良系ラーメンの店が数店集まった一角があったような気がする。スープがほんのりと甘かった記憶があるが、白菜から出た甘みだったのだろうか。

NHKの「ためしてガッテン」を見ていたら「白菜」をやっていた。中心部の小さい葉の部分の糖度は10%でイチゴ並みだとか。甘いはずである。

ご意見 私の住む横浜の旧市内の古いお店では、海鮮ラーメンや野菜ラーメンと言った○○ラーメンの表記はありません。これはチャーシューラーメンやワンタンラーメンがないのと同じく、具の名前+麺という中華料理の表記に則しているからです。
 ラーメンの起源には諸説ありますが、横浜開港の際移住してきた中国人労働者向けにシンプルな具をのせた麺が始まりという説があります。その具は長ネギ、メンマ、チャーシューだったそうです。古いお店のではカタカナ表記はほとんどなく老麺、拉麺、柳麺の3種類が使われています。
 そのような、ある意味ビンボー臭い食べ物が国民食とまで言えるようになったのは、やはり、もり・かけのそば、うどんを粋と感じる引き算の文化が底にあるからではないでしょうか?
 しかし、現在は逆に中華麺を使って様々な具やスープをあわせた○○ラーメンの大盛況です。これは、みつ豆にあんをのせたあんみつ、さらにソフトクリームまでのせたクリームあんみつといった足し算の文化に思えます(久保さん)

大学進学で初めて東京に出てきて「柳麺」の文字を目にしたとき「やなぎめんちゃどげな食べもんやろか」と考え込んだことを思いだした。

香港のラーメン。こんなことになっていたのか。

ご意見 私の愚妹が先日香港に嫁いでいきました。その結婚式のために香港を訪れた時に入ったいずれの食堂でも、ラーメンと言えば「D前一丁」でした。あの袋麺が入った段ボールが高々と積み上げてあり、おばちゃんたちがせっせとそれを調理しているのでした。その上、「出M一丁」を頼むと、ビーフンなど他のメニューよりも2香港ドル余計に請求されるのです。また、「出前I丁」はコンビニなどにも進出しており、香港はまさに「出前一T王国」と化しているようです。
 どなたか「DMIT」が香港を席巻している理由をご存知でしたら教えていただきたいと思います(駄馬さん)

N清食品の商品名が何度も出てくるので、私の責任でデジタルに暗号化した。

香港のことは香港駐在経験者のベティー隊員にコメントしてもらう。

ベティー隊員 私もそう記憶しています。町中の広告も含め、なぜか「D前一丁」一色でした。

(特任編集委員 野瀬泰申)

[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]

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