フィリップスの利点は、加熱の早さだ。例えば、ノンフライ唐揚げながら、10分以内で調理できる。これは、他のノンフライ対応調理家電と比べても非常に早い。食材を用意している間に2~3分予熱しておけば、すぐにノンフライ唐揚げが調理できる。

また、唐揚げの調理時間を高温200℃なら8分、もしくは180℃なら10分以上と、加熱温度を調整して楽しむことも可能。それによって、表面のカリッ感などを好みにあわせられるのだ。

ノンフライ料理を作るときに気になるのが、衣がはがれやすい点。2014年に発売された「ノンフライヤープラス」では、具材を置くクッキングネットに、食材がこびり付きにくくなるノンスティック加工が施されている。そのため、唐揚げやトンカツの衣がはがれにくくなっている。

ただし、2段調理が可能なダブルレイヤーネットは、ノンスティック加工されていない。そのため、衣がこびり付きやすく、ノンフライ唐揚げなどには不向きである点に気をつけたい。

ダブルレイヤーネットを使えば、2段で調理できる

本体サイズに対して、内サイズが小さめなのは注意点。唐揚げの場合、1回に調理できるのは小さめの鶏モモ肉1枚分(約250g)程度。大量に調理する場合は、何度も調理する必要がある。ただ、調理速度が速いため、時間的にはそれほど長く感じない。

ノンフライヤー本体が大きいのもデメリットの一つ。ノンフライ調理の専用機だけに、キッチンが狭い場合は使用していないときに邪魔になるかもしれない。専用の設置場所が作れるキッチンであれば、この問題もクリアできる。

○ 短時間でノンフライ調理できる  
○ こびり付きにくく、裏返す必要もない  
× 庫内の小ささに対して本体は大きい  
× 専用機なので、他の調理は不可  

トースターとしても使えるシロカ「ハイブリッドオーブントースター」

シロカ「ハイブリッドオーブントースター ST-G111」(実勢価格2万4300円)と、ハイブリッドオーブントースターで作った唐揚げ

ノンフライ調理のためだけに専用家電を購入するのは厳しいという人は、トースターとしても使える「トースター型」を検討するのも手だ。おすすめは、グラファイトヒーターと、コンベクションファンを搭載したシロカの「ハイブリッドオーブントースター」。

グラファイトヒーターとは、0.2秒で立ち上がり加熱がスタートするヒーターのこと。コンベクションファンとは、庫内の熱を熱風として循環させる仕組み。この2つを備えることで、トーストを約2分でこんがりと焼ける。トーストのクオリティーもトップクラスだ。

ノンフライ調理も、このグラファイトヒーターとコンベクションファンの組み合わせによって行う。庫内サイズが広いため、ノンフライヤー型の調理器具では一度に2枚しか焼けないトンカツも、ハイブリッドオーブントースターなら一度により多く焼くことができる。

次のページ
スチームオーブンレンジでノンフライ調理「ヘルシオ」