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トランプ大統領と安倍首相の「ゴルフ会談」(内閣広報室提供)

トランプ大統領と安倍首相の「ゴルフ会談」(内閣広報室提供)

世界から注目の集まるドナルド・トランプ米大統領。もともと「不動産王」として有名だが、米国などにいくつもの豪華なゴルフコースを所有し、自らも大のゴルフ愛好家として知られている。ゴルフビジネスの視点からトランプ氏のもう一つの顔に迫った。

スポンサーが尻込み

トランプ氏が所有するドラルリゾート&スパで行われていた世界ゴルフ選手権の大会は、今年から舞台をメキシコに移した。同リゾートのブルーモンスターコースは、1962年から2006年まで米PGAの大会を主催した名門。2007年から世界ゴルフ選手権が行われていたが、トランプ米大統領が選挙中にイスラム教徒の入国禁止などを訴えると、米PGAツアーなどは懸念を表明している。場所を移したことに関して米PGAツアーは、政治的なことが理由ではないとしているものの、「スポンサーがつかない」と明かしており、トランプ米大統領の所有コースで行われる大会に名前を連ねることは、大統領の差別的な発言を肯定することと消費者に受け取られかねず、スポンサーが尻込みしたようだ。

2015年には、ロサンゼルスにあるトランプ米大統領のコースで行われる予定だった米スポーツ有線局「ESPN」のイベントも場所が変更された。同時期、米PGAは、やはりロサンゼルスのコースで行われる予定だった四大大会の勝者による「グランドスラム」をキャンセルした。いずれも、トランプ米大統領のマイノリティーに対する発言を憂慮してのことと報じられた。

全英オープン開催も見送り

そうした中でトランプ米大統領にとって最大の誤算はターンベリーだろうか。過去に全英オープンを4度開催(1977年、1986年、1994年、2009年)した名門を2014年に買収したが、全英オープンの開催地を決める権利を持ち、世界のゴルフ組織の中でも、もっとも力があるとされるR&A (ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ)も彼の選挙中の発言に懸念を示し、当初は2020年が有力といわれていたターンベリーでの全英オープン開催を見送った。

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