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ハリウッド映画『攻殻機動隊』 仕掛け人は大物キラー 編集委員 小林明

2017/3/17

ハリウッド実写映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」 (C)MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.

 電脳、義体化など科学技術が高度に発達した未来を予言し、映画「マトリックス」にも多大な影響を与えた日本の漫画「攻殻機動隊」がハリウッドで実写映画化され、いよいよ4月7日から公開される(邦題「ゴースト・イン・ザ・シェル」)。主役である世界最強の捜査官・少佐役を米トップ女優、スカーレット・ヨハンソンさん、上司の荒巻役を日本のビートたけしさんがそれぞれ熱演。さらに日本からは桃井かおりさん、福島リラさんらがサプライズ起用されるなど話題は豊富だ。

■少佐・ヨハンソンさん、荒巻・ビートたけしさん、桃井かおりさんらも出演……

異端児プロデューサー、石川光久さん(プロダクション・アイジー社長)

 実写映画化を仕掛けたのは、「攻殻機動隊」のアニメ化や映画「キル・ビル」の制作などにも携わった“異端児プロデューサー”の石川光久さん(プロダクション・アイジー社長)。

 「攻殻機動隊」の伝説の原作者である士郎正宗さん、そのアニメ映画の押井守監督、さらにハリウッド実写映画の超大物プロデューサー、アヴィ・アラッドさんらとの懸け橋にもなったという。石川さんにプロジェクトのきっかけや交渉の舞台裏、映画制作の秘話などを語ってもらった。

 すべての出発点は10年前に遡る。

 2007年1月15日――。プロダクション・アイジーは「攻殻機動隊」の原作利用権を保有している講談社と実写化エージェント契約を結んだことを発表した。「世界に愛好者が多い『攻殻機動隊』を実写映画にしたいと2006年くらいからハリウッドの映画制作会社が何社も名乗りをあげてきた。そこでプロデューサーを誰にお願いするか検討することにした」と振り返る。

■10年前が出発点、「X―メン」「スパイダーマン」の米大物プロデューサーを選任

 映画「X―メン」「スパイダーマン」などを手掛けた敏腕プロデューサー、アヴィ・アラッドさんに最終的に白羽の矢が立ったのは「名門の米マーベル・スタジオの創業者であり、メジャー映画会社への強力な人脈を持ち、資金調達力も高い」と判断したから。ハリウッド映画作品は誰にも分かりやすい筋書きや設定が多いが、「これからの作品は分かりやすさだけではダメ。『攻殻機動隊』が描いている難解な世界観や哲学がもっと必要だ」という意識を持っていたことも決め手になった。

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