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過労死は「好きで仕事をしている人」にも起こる こちら「メンタル産業医」相談室(6)

日経Gooday

2017/4/13

「部下をうつにしない上司の教科書」(奥田弘美著 東京堂出版)掲載の図をもとに編集部で改変

ちなみに仕事の要求度とは「集中度、緊張度が高い」「仕事の量が多い、時間がかかる」などと主観的に感じる程度を示し、裁量度とは「どの仕事にどのように取り組むのか、自分で自由に決められる」とか「仕事の段取りを自分でコントロールできる」と感じられる程度をいいます。

経営者のように仕事の要求度が高い仕事でも、裁量度が高い場合はストレスになりにくく、逆にモチベーションアップにつながりやすいとされています。

経営者の中には、「社員より自分の方が責任の重い仕事を長時間ずっとやっている」と思われている方も少なくないようですが、裁量度が圧倒的に高いため社員が感じているストレスの度合いとは全く違うのです。そのことを経営者はしっかり認識しておくべきだと思います。

■自らの意思で働いている人も例外ではない

連日深夜に帰宅し、土日もゴルフにイベントにセミナーにと、しょっちゅう精力的に出かけていませんか?(c)Nina Vlassova -123rf

私が研修医だったころに実際に出会った忘れられない患者さんがいます。その方は仕事が大好きで、40歳の若さで支店長まで上りつめ、念願かなって支店の成績が全国トップになりました。そのお祝いのパーティーで乾杯したとたんに、バタンと倒れて病院に搬送され、意識が戻らないまま帰らぬ人となってしまいました。

病名は広範囲の脳梗塞でした。持病も何もなく会社の健康診断でも全く異常所見のない健康そのものだったそうですが、突発的な不整脈によって血栓(血の塊)ができ、それが脳血管に詰まってしまったのでした。

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