レバーブ:そうです。そこが肝心なのです。「中国には13億人もの人がいる。そのうち宣伝で1%に訴求できたら、この製品は大ヒット間違いなしだ」と言う人がいますが、これこそまさに間違った論理です。重要なのは、その製品を1%の中国人顧客が必要としているかどうかなのです。
シンプル求める人、世界的に増加
佐藤:「シンプルにする」というのは差別化するためのキーワードですね。
レバーブ:モノや情報が溢れる中、シンプルに考えたい、シンプルに生きたい、と思う人が世界的に増えてきています。そこに大きな需要があるのです。
様々な機能がついたオールラウンドの製品というのは、世の中にたくさんあります。その中で、他の製品と差別化するには「機能などを足していく」のではなく、「そぎ落とす」ことです。機能が複雑すぎる製品は嫌だという人のためにも、使いやすくてシンプルな製品を提供することです。
佐藤:一般的に日本企業は、機能を足していくのは得意だけれど、そぎ落とすのは苦手と言われています。シンプルにして成功した製品には、どのようなものがありますか。